2015年7月4日土曜日

鳴き砂復活に向けて

写真は、大阪市立大学大学院の原口強准教授。先週の「鳴き砂復活検討協議会」の第1回会議で講話をいただいた際のスナップです。皆さんは鳴き砂をご存じでしょうか。海浜などを歩くと、「キュッキュッ」と音がする砂、あれが鳴き砂です。田沢湖も鳴き砂に認定されてはいますが、今は鳴いてくれません。どうやったら鳴くようになるのか…。原口先生からは、、次のような指摘をいただきました。

①浜の清掃と植生の除去
②皪の除去
③浜への流水位置の変更
④砂浜の掘削・洗浄
 などです。

 さて、協議会の構成についてお知らせします。同協議会(会長:倉橋典夫副市長)は、田沢湖再生検討会の吉田裕幸会長(同協議会副会長)、田沢湖観光協会の佐藤和志会長、田沢湖ざっくばらんの会の田口寿宜代表、春山地区の佐野彦一代表、田沢湖畔観光業者組合の山手昭治組合長、田沢湖丸木舟の会の三浦久代表、また東北電力、秋田県、秋田県仙北地域振興局、仙北市、それにオブザーバーで国土交通省東北地方整備局、アドバイザーに大阪市立大学大学院の原口強准教授などと言った面々が参画し設立されました。

 自分は開会のごあいさつで、次のようなお話しをしました。
 「今年の1月13日、あきた未来づくり本部会議で田沢湖再生クニマス里帰りプロジェクトが承認されました。このプロジェクトは、県と市が協働で取り組む事業で、山梨県西湖でのクニマス発見を契機に、将来的には田沢湖へのクニマスの里帰りを目指すものです。果たしてその日に至るまで、どれだけの時間が必要か、私たちも想像ができませんが、今から田沢湖再生に向けた環境整備に取り組まなければ、その日は絶対に来ない、それは確実です。この一連の活動の1つとして、湖畔の再生(鳴き砂の復活)があります。昭和40年頃まで、田沢湖の白浜は鳴き砂の浜でした。それが周辺や湖水自体の環境変化で、今は鳴かなくなっています。これを何とか再生したいと、市民の皆さんの活動も活発化しています。最近は、湖畔の清掃活動に多くの団体や市民が集い、また昨年は全国鳴き砂サミットinたざわ湖が開催されました。このサミットで、大阪市立大学大学院の原口先生から、白浜の砂が鳴き砂であることを学術的に証明いただきました。私たちは、原口先生のサポート、また市民や関係機関の皆様のご協力をいただいて、鳴き砂の復活に向けた取り組みに、本格的に着手します。そのための本検討協議会です」。

 できることから始めないと、いつまでも砂は鳴いてくれません。ご協力をよろしくお願いします。

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