2015年7月27日月曜日

青少年東北民俗芸能の祭典2015

わらび劇場で開催された「青少年東北民俗芸能の祭典2015」(文化庁劇場音楽堂等活性化事業)に出席しました。東北6県に伝わる伝統芸能のうち、特に若者が伝承活動に一生懸命な芸能団体6団体が出演しました。自分は冒頭でごあいさつをさせていただきましたが、要旨は次の通りです。

 「東日本大震災後、東北各地、特に被災地に伝わっていた民俗芸能が、その存在の意義を再生しているとのお話があります。震災以前は“年中行事化”していた民俗芸能ですが、震災で多くの皆様を亡くしてから、ご供養の意味合いの再認識、自然に祈り食糧の豊作を祈り、安全の祈願を行い…。まさに本質的な在り方に帰化しているとのお話です。だからこそ、若い皆さんがその伝承に加わる意義は大きいのだと思います。どうかご来場の皆さんには、その姿から明日への希望だったり、地域の将来が大丈夫なんだという安心感を感じて欲しいと思います。そして若い皆さんを応援いただきたいと思います…」。

 写真は、山形県山形市の「ちびっ子四方山会」の皆さんによる花笠踊りです。花笠踊りの花笠が、日傘ではなく雨傘だったことを初めて知りました。キツイ肉体労働の所作を表している踊りで、例えば傘をさばくキレッキレッの踊りが、雨が降ってきたので急いでかぶる、とか、ノドが渇いたので傘で水をすくう、とか、暑くなったので風を起こす、とか、初めて知りました。
 それぞれの民俗芸能の形成には、それぞれ各地の時代背景があるんだなあと、そんなことにも気付いた会でした。

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