2011年8月21日日曜日

台湾レポート④「たつこ飛翔像」


 自来水公司のお取りはからいで、澄清湖に建立されている「たつこ飛翔像」を見学。ここで澄清湖と田沢湖の姉妹湖締結の歴史を説明しましょう。

 1986年、田沢湖商工会は秋田魁新報社の論説委員長だった渡部誠一郎氏から、冬の田沢湖観光の起爆剤にできると台湾からの誘客を提案いただきました。外交評論家の加瀬英明氏からは「澄清湖と田沢湖の姉妹湖締結を行えば、将来的な事業展開が見込まれる」との助言をいただいたそうです。

 姉妹湖締結は1987年11月に実現。当時の高雄市政府、自来水公司、台湾外交部亜東関係協会など関係者のご協力は相当のものだったと思います。その後、何度かの台湾訪問と合同写真展などを経て、1990年、彫刻家有賀敬子氏製作の「たつこ飛翔像」を自来水公司に寄贈。田沢湖からも関係者が多数訪台して、建立記念式典が開催されました。このお返しにと1991年、田沢湖に「飲水思源像」が建立されました。

 澄清湖の「たつこ飛翔像」は周辺整備が近年なされ、一帯が澄清湖のシンボルになっています。台座の側面には馴染み深い多くの民間企業や個人の名前が刻み込まれていて、仙北市自治体外交の象徴といえるブロンズ像です。

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