2016年9月30日金曜日

9月議会が終わりました①

 9月の定例議会が終わりました。一部の重要議案以外は、全てお認めいただきましたが、これまで長く議論してきた庁舎に関する条例や関係議案が否決となりました。以下は、本会議で議員に述べた庁舎に関する提案理由の抜粋です。

【庁舎の位置条例を提案した理由】
 仙北市議会は、市が提案した「市立角館総合病院の管理等と一部増築による統合庁舎案」を良しとせず、特別委員会を設置し「角館駅前案」で意見を集約、これを1月の臨時議会の本会議の場面で、特別委員会の方針として市民に向け報告した経緯があります。市は議会の意見を尊重し、この角館駅前案の実現に向け、3月の定例議会で新市建設計画の変更を全会一致で承認いただき、また7月の臨時議会では、統合庁舎用地(角館駅前)の取得予算もお認めいただきました。新・新市計画の承認で合併特例債と言う財源の確保が実現し、用地取得予算の承認で統合庁舎の位置が確定し、この2つの条件が整ったことで、条例案を提案できる条件がそろったことから、今回、9月の定例会で関係条例の提案を行うことにしました。

 仙北市の財政状況は、先ほどの報告(先に行った財政状況)のように、議会・市民の皆様のご理解をいただき、また合併後と言うことで国からの支援もあり、現段階ではだいぶ改善が進みました。しかし特例期間後、地方交付税の削減は制度上避けられません。一方で老朽化した社会資本の維持管理・更新経費、社会保障費などは増加の一途を辿ることになります。

 職員の人件費や公債費の抑制対策では、市民の皆様へ政策予算をお返しすることや、効率的な人員配置での市民サービスも、例え、ここ数年は持ちこたえることができたとしても、分庁舎を続ければ早晩に財源に限界が来ます。これは議会もご認識の通りです。現在の、また将来生まれてくる未来市民のためにも、統合庁舎の必要性は、何より既に議会で結論が出ていることです。
 仙北市の存亡をかけ、大局に立ったご判断を、どうかよろしくお願い申し上げます。

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