2011年1月26日水曜日
仙北市の技術集団
26日午前、国内でもトップレベルのシュアを誇る消防車・防災機器メーカー日本機械工業株式会社(菱川信也社長)を訪問。本社は都内八王子です。ここで仙北市の皆さんが10人以上仕事をしています。
消防車の納品先は自治体か広域消防です。注文を受けてから半年以上をかけて特殊装備や塗装などを施します。その工程はほとんどが手仕事なんだそうで、つまり消防車はハンドメイド作品なわけです。ところで自治体は予算を議決いただいた後、事務的な作業があって発注するまで数ヶ月を要します。でも納期は年度末ですから9月頃から製作のピッチを上げなければ間に合いません。それで年度末まで季節社員が必要になりますが、これが誰でも良いというものではないそうで(テンドがないと)。そこで仙北市出身の技術集団が登場します。誰が最初か菱川社長も知らないと言っていました。でも集団を誕生させるきっかけをつくった誰かがいたはずです。その人が同郷の何人かを誘って出稼ぎし、正社員に負けない技術を磨いて伝え、その人がまた後輩に技術を伝え…、この繰り返しで現在に至っています。菱川社長によると「部品を提供したら、仙北市から来てくれたメンバーだけで消防車は完全に製造できる」と絶賛でした。
※写真は仙北市からの皆さんとの懇談会。雪の状況、転作率のこと、いろいろお話しできました。
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