林真理子さんの「成熟スイッチ」(講談社現代新書)を読んで…。“成熟は歳を重ねることで到達する寛容さ”みたいな書き出しに違和感。ところが読み進むと全く別の視界が広がり…。
本書は4部構成です。第一章・人間関係の心得、第二章・世間を渡る作法、第三章・面白がって生きる、第四章・人生を俯瞰する…ですが、それぞれの章間には、著者の成熟スイッチや失敗談(成功談)が記されていて興味津々。頁が進むに連れ、人間は黙っていても成熟しない、成熟したいと意識することで、初めて成熟への旅が始まることに気づきます。ネタばらしになるので控えますが、その小さなスイッチは私たちの日常にたくさんあると…。
あれこれ考えなくても、ちょっとで良いので昨日と違う自分になってみる…。その変化を楽しめるかどうか、これが成熟の分かれ目になりそうです。
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