2019年11月28日木曜日

楽しい物語の始まり


 「百姓は苦労するだけ」。そんな家族の話しを聞いて、農業に魅力を感じる子どもが何人いるでしょう。「この町には何もない」も、そうではないでしょう。否定ばかりでは何も生まれません。

 昨日の田沢湖あきぎん会で、ご講演いただいた鈴木輝隆さん(立正大学特任教授)、菊地伸さん(北海道東川町役場東川スタイル課長)のお話しに、強く心が動きました。鈴木先生の「非常識から新たなアイディアは生まれる。それを否定するのではなく、先ずは試してみる姿勢が大切だ」と。また菊地課長が紹介した北海道東川町は、「単独立町で写真文化首都を宣言して以降、多彩な政策や町民の努力で移住人口が増加した」と。実は、東川町を視察した市の職員から、「町民の郷土愛、町自慢がすごかった」との報告を受けていました。それで納得しました。住民は町が大好きで、そんな皆さんが移住を呼びかけたら説得力は本物です。百姓は苦労するだけ、この町には何もない…、みたいな言葉とは真逆です。

 仙北市内でも、個性的な農業を営んだり、新しくお店を開く方々などが、地域を変える力になっています。皆さん自分で選んだ場所と仕事に一生懸命です。楽しい物語は、好きとか肯定からでしか始まらないような気がします。

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