2019年11月10日日曜日

太陽の家


 社会福祉法人・太陽の家(大分県別府市)を訪問しました。太陽の家は半世紀以上にわたって障がい者の職場づくりに取組み、国の政策形成にも大きな影響を与え続けています。その理念がNo Charity, but a Chance!(保護より機会を!)で…。

 15年前に訪問してから、ここは私の障がい者福祉政策の原点になりました。今回は、別府ONSENアカデミア全国温泉会議への出席が目的でしたが、何としても太陽の家の現状を直接確認したくて、温泉会議に向かう途中に立ち寄りました。突然の訪問でしたが、事務局長の宮原実乃さん、総務課長の服部直充さんに対応をいただきました。ありがとうございました。私の「15年前と現在と、太陽の家は何が変わりましたか」との質問は、実は少し意地悪な投げかけだったかも知れません。経済状況の変化で共同出資企業、例えばオムロンやソニー、ホンダやデンソー、三菱商事、富士通などが、例えば太陽の家から工場を移転したり廃止したりを行って、障がい者の雇用力が低下していないか…、そんな心配があったからです。でも、宮原事務局長のお話しに、逆に感動を覚えました。「15年前と今を比べると、ここで生活をしている人は少し減って(自立が進んだ)、働いている人は少し増えた(認識が拡大した)と思います。国の障がい者の自立支援制度も国民の意識自体も、15年前に比べたら改善が進んでいますから」と。本当です。

 アポなしの訪問と失礼な質問を恥じながら、それでも何だか嬉しくなりました。重ねて感謝を申し上げます。ありがとうございました。
※太陽の家を創設した中村裕博士は、障がい者スポーツの振興にも熱心に取組み、パラリンピック競技大会の父とも言われています。
※写真は太陽の家HPなどから。

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