2019年11月1日金曜日
椎名其二(しいなそのじ)さんの生涯
椎名其二さんは、ファーブル昆虫記の翻訳者で角館のご出身です。青年時代に日本を飛び出し、欧米で自分の生き道を探し続けました。その生涯を豊富な資料で紹介する「椎名其二展」を開催中です。新潮社記念文学館をお訪ねください。
椎名さんは明治20年、当時の角館町田町に生まれました。秋田中学から慶応に進み、その後は早稲田大学に入学するも中退。アメリカのミズリー州立大学で新聞学科に学び、各地で新聞記者生活を過ごした後、農業を志してフランスへ。帰国時にはマリー夫人と長男が一緒で、角館のご実家では、夫人や一家が過ごしやすいよう洋館をつくった話が伝わっています。その後は上京し、早稲田大学で教鞭を執りながら、大杉栄の後を受けてファーブル昆虫記を翻訳しました。昭和2年、再びフランスに渡り、戦時中はレジスタンス活動に加わった記録もあります。終戦後、製本業を営み多くの文化人と交流し、74歳のときパリで亡くなりました。今回の展示は福屋靖子さん、福井和世さん、相澤マキさん、ほか多くの機関のご協力で開催が叶いました。ありがとうございました。
『新潮社記念文学館~椎名其二展~』
●期 間 10月29日~4月3日
●場 所 仙北市角館・新潮社記念文学館
●観覧料 大人(高校生以上)300円
小・中学生150円
仙北市民は無料
※お問合せは0187-43-3333まで。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿