2014年8月9日土曜日

田沢湖・角館観光振興フォーラム

8月8日、たざわ湖芸術村で田沢湖・角館観光振興フォーラム。講師は佐竹敬久知事です。「旅の楽しみ~食と観光の深い関係~」と言うテーマで1時間にわたってお話をいただきました。以下はその概要です。
 ~国内観光客数は、少子・高齢社会の進展で減少傾向にあります。特に東日本大震災後は、大きくその数を落としました。秋田県内で見ると、その回復率は仙北市が最大ですが、それでもピーク時より100万人程度落ち込んでいます。
 そもそも最近の日本観光は以前とは全く違う状況になっています。それまでの「観光は美しい景色を楽しむ」傾向がどんどん薄れ、今は都市観光が人気ナンバー1です。次いで歴史文化を訪ねる旅、スポーツ観戦なども高い比率になっています。秋田で見ると、温泉が21パーセント程度、自然やスポーツレクリエーションでそれぞれ18パーセントです。この数値からわかるように、田沢湖・角館は秋田県観光の重要な役割を担っていることに間違いありません。
 また観光形態も大きく変化しています。じゃらんの分析によれば、団体旅行で11パーセント、個人旅行で89パーセントです。さらに外国人の増加。国内旅行者が落ち込んだ分を外国人旅行者の確保で補おうと、アジア地域を中心に積極的な取り込み作戦を行っています。この18日から台湾に行きます。門脇市長も行きます。台湾のスキー協会と秋田県スキー連盟の協定で、県内スキー場への誘客が目的です。観光は数値が示すように、スポーツと深く関係している業態です。スポーツ振興が観光振興を推進する場面が多く見られます。

 なぜ最近、食が注目を集めてきたか…。それは団体旅行が減少し、個人旅行が増加していることから当然の結果と言えます。団体旅行では同じ夕食、同じ朝食。個人旅行は宿泊施設を決めるくらいで、あとは自由に周辺を歩き回れます。どこに行けば美味しい郷土料理が食べられると言った情報は、細かに発信されています。これまたじゃらんの分析ですが、観光地へのリピート力になっているのが、食べ物・ご当地グルメで84パーセントです。これはすごい数値です。
 この点、秋田県はとても良いイメージが定着しています。北海道が1位、秋田は3位です。既に美味しいものがたくさんあるみたいなイメージが秋田にはありますから、これをうまく活用しない手はありません。ただ売り出し方をもっと研究しないとだめです。統括プロデユーサーがいないと、拘りで付加価値をつけるとか、相対的な話題づくりとか、農商工連携がうまく進まないでしょう。~

0 件のコメント:

コメントを投稿