2014年8月5日火曜日

角館高校を応援する経費など補正

第4回の仙北市議会臨時会を開催。角館高校野球部の甲子園出場を応援する経費1000万円、NPO団体の総務省補助金の決定1000万円、先達地区の土石流災害後の地域振興補助金50万円などを盛り込んだ補正予算を可決いただき散会しました。また以下は、議会冒頭での市政報告です。

 はじめに、角館高等学校の甲子園出場についてです。
 第96回全国高等学校野球選手権秋田大会を制し、角館高校が初の甲子園出場を決めました。昨年夏の大会、そして今春の選抜大会の無念をエネルギーに、また新生・角館高校が誕生した記念すべき年に、初出場という念願を勝ち取ってくれました。選手はもちろん、角館高校生、父兄の皆様、本当にありがとうございました。OB・OGの皆様、市民の皆様、そしてご支援をいただいた全ての皆様、応援をありがとうございました。
 仙北市として、この角館高校を最大応援したい思いから、本臨時会で所用の経費を補正予算に計上しています。

 次に、「秋田スギバイオエネルギーセンター」の火災についてです。
 7月3日の午後4時13分ごろ、西木町門屋の同センター建物内部で火災が発生し、鉄筋コンクリート2階建て約527㎡のうち、約180㎡を焼失しました。建物内に危険物があったことから、にしき園入居者92人をはじめ、クリオンの宿泊客、周辺住民の皆様には一時避難をお願いしました。本当に大変なご迷惑をおかけしました。また市民の皆様をはじめ、消防団、広域消防の皆様には消火活動はもとより、にしき園入居者の移動介助もご協力をいただき、心より感謝を申し上げます。
 市民の皆様には、改めて深くお詫びを申し上げます。誠に申し訳ありませんでした。
 出火後、にしき園とクリオンが一時停電しましたが、午後8時前には復旧し、避難勧告も解除しました。にしき園入居者の皆様が全員無事に戻ることができたことは何よりだったと思います。
 火災の原因は、チップ乾燥機付近の低温発火ではないかと推測されています。本事案の発生後、速やかに県担当部署へ火災発生状況等を報告しています。また7月17日には、月島機械(株)による被害状況の確認作業を行い、被害額について現在精査中ですが、8月7日には提出をされる予定と聞いています。7月25日には火災保険の関係から、県町村会と同会から依頼された鑑定人が現場を確認しています。
 5月22日に開催した市議会全員協議会では、バイオエネルギーセンターの事業存続について、水蒸気実験の結果も勘案し判断するとしていましたが、火災発生という不測の事態が生じたことから、被害額及び保険の額が判明次第、国・県等の関係機関や月島機械(株)と今後の対応について協議することにしています。その結果を踏まえ、改めて議会の皆様に報告する機会を設けていただき、協議したいと考えています。

 次に(株)司食品工業秋田工場の企業誘致進捗状況についてです。
 7月18日に(株)司食品工業の滝本博社長と設計会社の代表者が建設予定地に入り、工場配置図面案と現地実測での確認を行っています。その際、地域環境や新たな施設増(LNG施設・残渣処理施設)、気候条件(雪のため置きなど)を考慮すれば、現在の造成予定面積では足りないとの認識に至り、後日に用地の追加取得と市道拡幅について要望を受けています。会社側は造成工事を年内に完成できないと4月の建設着工は困難との見解です。これを受けて7月28日、庁内の関係職員が協議を行っています。現在、対応事業量の積算や手続き上の課題について精査を行っています。まとまり次第、議会に説明と予算計上をお願いしたいと考えています。
 また、8月1日開催の産業建設常任委員会協議会に、同社の滝本社長が出席しましたが、委員会の皆様にはこのような機会を設定いただいたことに感謝を申し上げます。今後、同社の東北工場視察などにもご協力をお願いします。

 次にカラ吹1号源泉の復活と今後の温泉対策についてです。
 6月定例会で予算を承認いただいた、カラ吹1号源泉の浚渫及びバルブ交換工事の状況について報告します。7月14日から作業に取りかかり、8月4日現在で浚渫及びバルブ交換工事はほぼ終了しています。この取り組みが功を奏し、減退していた蒸気の噴出が回復して噴出量が増えました。これで温泉の造成量を増やすことが可能となったほか、温度上昇にも対応できます。一安心といったところです。
 しかしながら、温泉造成の主力となっているカラ吹2号源泉が年々その噴出量が下降線にあることから、1号源泉の復活だけで今後の温泉対策の手綱を緩める状況にはないと認識しています。
 平成26年1月から、乳頭温泉地区の各温泉のモニタリング(2年間)を行っていて、現在7ヶ月が経過しました。逐次、各温泉事業者へ調査結果を報告しています。その際に耳にするのは、乳頭地区(カラ吹一帯)での新たな温泉掘削は同意しかねるとの言葉です。
 このため、新たな源泉確保の対策として、水沢温泉を利用することと、乳頭温泉地区以外での温泉掘削の2つの手法が考えられますが、1つの手法とした水沢温泉の利用については、7月9日に水沢温泉の事業主である塚本總業株式会社の塚本清士郎社長と面談し、水沢源泉の田沢湖高原地区への活用について協力を要請しました。塚本社長からは、快く協力したい旨の返事をいただきました。今後、同社と協議を重ねたいと考えています。もう1つの手法の温泉井掘削ですが、高原地区近傍の国立公園内で有望と思われる候補地を選定したいとの思いを抱いています。その際には事前の温泉探査が必要です。
 今後、2つの手法について、事業化の見込や採算性等を精査し、早い機会に方向性を出したいと考えています。

 次に市立角館総合病院改築事業についてです。
 市立角館総合病院改築事業については、7月25日に外構工事・建築工事の入札を公告しました。外構工事の入札日は8月19日、建築工事の入札日は9月1日です。入札結果については次回定例会で報告します。

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