また大好きな方が逝ってしまいました。偶然ですが2〜3日前から読み出したエッセイの巻末に、「死ぬまでに家の中をがらがらにして死ぬのが私の希望だ」とあって…。曽野さんできたかなあ…。
さまざまな本に人生の始末を書いていました。さっき読み終えた「人にしばられず自分を縛らない生き方」(扶桑社新書)でも、「実母は始末のいい人で、着物は2枚、草履は1足しか残さないで亡くなった。母の死後、私は母の部屋を片づけるのに半日もかからなかった」と述懐しています。本当にたくさんのことを教わりました。本書は「人にしばられず〜」のタイトルなのに、「縛られると解き放って欲しいと言い、解放されたら不安になるのが人間」だから、答えは書いていないの…、そんな奔放さも素敵でした。
曽野さんの言葉「人は見たいものしか見ていない」は、昨日クリオン(近所の温泉施設)で実感しました。受付カウンターの後ろに何と竈神さま(写真)がいるではありませんか。この数週間、宮城や岩手を探し回っていたお面です。「おおー、これは縁起が良い神さまだよ。灯台下暗しだね。知らなかった。いつから飾った?」と聞いたら…、「門脇さんが社長の時はここにありましたよ」だって。私は何を見ていたんでしょうね…。
曽野綾子さんのご冥福を心からお祈りします。
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