2025年11月4日火曜日

憧れのドリアン


 友人の引っ越し祝いで、憧れのドリアンをいただきました。なんて香り、なんて美味しさ!。

 原産は東南アジア、フルーツの王様、悪魔のフルーツと言う異名があります。一度は食べてみたい憧れの果実でした。ありがとう。近くのスーパーで売っていたそうです(あるんだな)。トゲトゲの殻ごしから独特の香りがします。ガス漏れした時のガスの匂いのような…。皮は硬くて包丁がなかなか入りません。でも早く食べたくて、頑張って切って実を取り出しました。たぶん1つのドリアンには4つか5つの部屋があって、その部屋ごとに実が入っているようです。実には種もあって、種を避けながらヌルヌルの果実をジュルジュルいただきました。

 この味は何に例えたら伝わるでしょう。カスタードクリーム、古くなったマンゴー…、難しいです。私は大好き!。皆さんも一度ご賞味を。

2025年11月3日月曜日

クマのウンコ


 クマのウンコです。柿を食べていたことが分かります。

 すぐ横に柿の木があって、上方には熊棚を作っていました。ウンコは全体が緑っぽく、よく見ると柿の種やヘタが混入しています。視線にはクマがいなくても、木の上にいて襲われたケースも起きています。

 どうそ細心のご注意を。

2025年11月2日日曜日

乾燥なつめ作り


 降ったり晴れたりの天気が続いて…。でも今年こそ乾燥なつめを作り、あれこれ食べ方を試したいと思って、ついに乾燥機を引っ張り出してしまいました。

 棗と書くそうです。昔はそのまま食べてました。りんごのような食感です。大人になってから、漢方や中華料理の材料で重宝がられて、そのほとんどが乾燥なつめだったことを知りました。貧血や冷え性、更年期、アンチエイジングに効果があるらしく、最近は注目の食材です。料理でも多彩な食べ方があるのに放置されていて…、柿と同様に価値の見直しが必要な果実です。

 とりあえず、シワシワになるまで乾燥させてみます。

2025年11月1日土曜日

空き家の柿の実を見て


 雨が小降りになった朝、ご近所を少し歩いてみました。小さな集落ですが空き家が目立ちます。昔よく遊ばせてもらった家の柿の実は、もう誰も取る人がいなくて…。

 この辺りでもそんな状況ですから、仙北市内・秋田県内の空き家はどれくらいあるのか見てみたら、仙北市の空き家戸数は約500戸(2022年度末市調べ)、秋田県は約69500戸(2023年度総務省統計)でした。きっと庭に柿の木がある空き家もたくさんです。居住している家の柿の実も、最近は収穫する方々が激減していて、クマを引き寄せる禍因とまで言われて(何だか柿の木が可哀想)…。それで栗や柿の木の伐採補助を行う市町村が増えています。でも空き家だと主体者や同意者が不明なことが多く、なかなか伐採に至らないお話しをよく聞きます。

 もちろん空き家対策や住民の安全対策は進めながら、一方で栗や柿の木の伐採をしなくても済むよう、収穫サポートや果実の活用支援と言った両輪走行が有効では…。それにクマ対策の長期的視点として、やっぱり健康な森づくりと里山再生は欠かせません。

2025年10月31日金曜日

ありがとう


 今日、家族が増えました。

 ハロウィンに生まれた女の子です。可愛いなあ。本当にありがとう。

 母子・父みんな素敵な人生になりますように。

 

2025年10月30日木曜日

炎をつまむ


 この数日は風が強くて落ち葉もたくさん。その中から拾った一葉。朝日にかざすと指で炎をつまんでいるみたい…。

 裏の土蔵にからんで色づいたツタが、風で表の道まで飛んで出たのかも…。綺麗です。今シーズンで一番寒かった朝ですが、何だか熱い炎を見つけた気分になりました。天気もいいし、今日の大曲支援学校せんぼく校の「いきいき3デイズ」最終日は、きっと素晴らしい活動になります。

 さあ今日も笑顔で。

2025年10月28日火曜日

暑かった季節との決別


 秋田駒ケ岳が冠雪したので、自宅の冬囲いを始めました。駒ケ岳の冠雪と冬囲いのスタートはセットです。何も考えずに作業に取り掛かります。こうでもしないと、暑かった季節に未練があって…。

 毎年のことですが、暑かった季節に未練があって冬支度に気持ちが入りません。それで数年前からルール化しました。でも駄目です。なかなかリズムに乗れないので、じっけん農場でおでん用の大根を抜いたり、外の物干し竿を撤去したり、除雪機械のエンジンをかけてみたり…。冬支度のアレコレをしながら季節との決別を試みました。

 早く次の春が来ないかなあ。

2025年10月27日月曜日

ルージュの伝言は実話です


 ラジオからルージュの伝言(荒井由実)。この歌、昔はよく深夜放送で聞きました。リリースが1975年ですから、もう半世紀になります。でも全く色褪せません。これには理由があって、実は矢沢永吉さんの…。

 ♪あの人のママに会うために 今ひとり列車に乗ったの♫〜、歌い出しに登場するあの人は矢沢永吉さん、ひとり列車に乗ったのは矢沢永吉さんの最初の奥様すみ子さんがモデルだと、ファンの間では言われています。ルージュの伝言を出す前年、ユーミンはキャロル、サディスティックミカバンド、オフコース、バズと一緒に全国ツアーをしていて、それでツアーの仲間同士、プライベートを共有し合う関係が始まったと…。さらにルージュの伝言で歌っているように、すみ子さんはあの人のママと仲良しですが、誰より2人の結婚を応援したママだったようで、まだ結婚指輪を買うお金がなかった2人に代わって、ママが買ってあげたお話しも伝わっています。そんな関係性がなければ、ダーリンの浮気を叱ってもらおうとママを訪ねたりできません。

 ただの都市伝説かも…ですが、私は信じています。実話をモチーフにした歌だからこそ、いつになっても色褪せないのだと…。
※写真はイメージです。

2025年10月26日日曜日

ありがとう!!ありがとう文庫


 全国ありがとう文庫の閉館感謝祭が終わりました。平成11年の開館以来、26年の長きに渡り私設図書館をご愛顧いただき、皆様ありがとうございました。

 図書館も本屋もない村(旧西木村)で始まった読書推進活動でしたが、皆様に少しでもお役に立てたとしたら嬉しいです。さまざまなお話しを感謝祭の間もお聞きしました。実はありがとう文庫は…、何より私を本好きにしてくれました。この活動が私の人生を拓いてくれたことは間違いありません。幸せを感じるためには何より周囲が幸せであること、行動のみが理解者や協力者と出会える方法、やれなかったとやらなかったでは大違い…、本の整理作業を続ける中で、多くの先人から教えをいただいた思いです。

 さて感謝祭の後は残った本の行先を考えたり、汚れた本は処分をしたり…、雪が降るまでそんな対応が続くと思います。お近くにお越しの際は遠慮なくお声かけください。

2025年10月25日土曜日

26日は感謝祭最終日!


 3週に渡り開催してきた「全国ありがとう文庫閉館感謝祭」は、いよいよ26日が最終日です。皆さまに活動拠点ひのきない本の家が所蔵する約3万冊を無料提供します。

 時間は9時から16時まで。お一人何冊でも持ち帰ることが可能です(各自で袋とか箱とかご持参をお願いします)。また館内は暖房がありません。寒くない服装でお出かけください。

 皆さまのご来館をお待ちしています。

2025年10月24日金曜日

ありがとう文庫感謝祭です


 25日(土)と26日(日)は、全国ありがとう文庫閉館感謝祭です。私設図書館が所蔵する全ての本を無料で提供します。皆さんのご来館をお待ちします。

 毎回たくさんの皆さんをお迎えしています。本当にありがとうございます。ありがとう文庫は全国の皆さんからいただいた善意の本で、26年前に開館した民間図書館です。施設の老朽化や管理運営が困難で、今年度で閉館することにしました。

 新刊図書はありません。でも当時は買えなかった、読みそこねた本がきっとあります。絵本や児童書、文学全集、辞書など、必要な本を見つけたら、どうそお持ち帰りください。

2025年10月23日木曜日

火消し婆


 全県の消防関係者の研修会でお話し会。最近は各地域や職域の皆さんからお声かけをいただき、あちこちでお話しさせてもらっています。さて消防と言うこともあって、まずは火消し婆のお話しから…。

 火消し婆は、江戸時代の妖怪画集「今昔画図続百鬼」に登場します。また「東北怪談の旅」では、秋田県の宿場町で起こった不思議な出来事が記されています。その日、旧家で婚礼の祝い事がありました。大変なご馳走とお酒が振る舞われ客は上機嫌で帰宅。その後、番頭が座敷のロウソクの灯りを消し忘れていたことに気づき、急いで消しに行ったら…、そこに火消し婆が現れて灯りを全て吹き消し、いつのまにか姿も消えた、そんなお話しです。

 さてお話し会では、夢の叶え方や生きる力の源、人口減少等について取り上げました。特にカッパの目撃件数が激減していることを、著名な経済学者トマス・マルサス(英国)の人口論を引用して説明してみました。これ人間社会にも当てはまります。
※火消し婆は地域伝承ではなく、創作物語だと言われています。

2025年10月22日水曜日

お疲れさまでした


 9年前、都内のカラオケ店で石破茂・前総理大臣と。石破さんはキャンディーズや岩崎宏美、私は松田聖子や西野カナ、チューリップなどを歌ったと思います。昨日まで386日間の総理在任、本当にお疲れさまでした。

 地方創生担当大臣として仙北市にもお越しをいただき、また特区会議で毎回お顔を合わせるうちに、いつかカラオケをご一緒しましょうと…。その約束を大臣退任後になって履行してくれた律儀な方でした。また地元の八頭高校(鳥取県)が甲子園で角館高校と対戦したことを、鳥取と秋田はご縁があると喜びながら、でも八頭高校が試合で勝ったことで角館の皆さんに申し訳ないことをしたと、真顔で謝るようなお気遣いをする方でした。

 これからも益々のご活躍をご祈念いたします。

2025年10月21日火曜日

農家の手仕事ワークショップ


 来週は県外の中学生を迎えて、農家の手仕事ワークショップを行います。子どもたちと藁細工をしようと思い、藁を叩く木槌を作りました。藁は叩けば柔らかくなって細工しやすいし、緻密性や弾力性が増します。

 ワークショップは縄ないと唐辛子のお守りづくりです。今週末もありがとう文庫閉館感謝祭(25日〜26日)、その前後もお話し会が続いて、今日しかワークショップの準備ができません。先日から木槌を探していましたが、でも見つけることができなくて…。それで丸木を切って鉈で削ってササッと整えました。何とか使えそうです。

 唐辛子のお守りは魔除け・厄除けですが、最近はインテリアとしても人気です。ついでに地域の怖い昔っこでも教えて、妖怪トラベラーの面目を保とうと…。

2025年10月20日月曜日

さあ再チャレンジ!


 思った結果にならなかった幾つかに再チャレンジです。サトウキビは黒糖づくり、そして株の冬越しと再生栽培、バタフライピーは翌春に植える肥えた種育てで…。

 どちらも南国の植物ですから、秋田の気候で栽培が難しいのは当たり前。黒糖は前回で手応えがありますが、問題はサトウキビの再生栽培です。サトウキビは1回植えると3年程度はその株から新芽が萌芽し、充実した茎に成長することが知られています。しかし秋田では刈り取りした後の株の越冬が厄介で、前回は雪の下に放置したまま春を迎えましたが…、新芽は大きくなりませんでした(雪の中で新芽が出たことは確認済)。これは対応策が必要です。バタフライピーは、肥えた自家採種の種を採ることが目標です。昨秋に採取した種は今春も使ってみましたが、発芽率が低く成長後も弱々しい苗でした。採取した時、市販の種より薄いなと感じました。丸まる肥えた種を採るタイミングをあれこれ試しています。良い種は良い苗になります。農業は苗半作(作物の出来の半分は苗で決まる)ですから。

 秋田の農業は可能性が広がっています。米価高騰で農家の米づくり意欲は増していますが、それは一方で転作作物の生産力を減少させる要因になりかねません。こんな時こそ次代の農業の姿を模索する必要があります。気候変動をマイナスだけに捉えない、そんな農家のチャレンジが必要です。

休みやすみ


 昨年の今日の写真です。庭柿が豊作で嬉しくて、軒下にたくさんの柿を吊るしました。でも今年は…、本当にきれいなくらい実が付いていません。そっか、あなたは今年お休みしたんだね。

 隔年現象と言うものがあるらしく…。前年に実を付け過ぎると木の体力が消耗して、花芽を育てる栄養が不足、結果その翌年は実が付かない現象と書いてあります。そっか、昨年は頑張り過ぎたんだな、だから今年は一休みして、また次に頑張ろうと…。

 そうです。無理は続きません。木も人も休みやすみです。

2025年10月18日土曜日

ご来館ありがとうございます


 全国ありがとう文庫閉館感謝祭を開催中です。本の家(仙北市西木町桧木内松葉290)の蔵書3万冊を無料で提供しています。感謝祭も残すところ明日19日と、25日〜26日の3日ですが…。

 日を重ねるにつれ多くの皆さまをお迎えしています。本当にありがとうございます。今日は専門書や美術書、文学全集などを持ち帰る方々が多かったかな…。また閉校した小学校・中学校からの寄贈図書を新たに陳列したこともあってか、子どもたちが熱心に本を選ぶ姿をよく見かけました。一般の文芸書、文庫、新書なども潤沢ですので、お時間をつくってお出でください。

 本を持ち帰る時に便利な袋や箱は、どうかご持参ください。

2025年10月17日金曜日

ありがとう文庫の感謝祭


 18日と19日は全国ありがとう文庫の閉館感謝祭です。四半世紀前に始まった青年グループの図書活動はその役割を終え、図書館が所蔵してきた本は皆さんに無料で提供することにしました。

 本屋も図書館もなかった村に、読み終えた本を集めて手づくり図書館をつくろう…、青年グループが全国に本の寄贈を呼びかけたのは1998年です。その後、1年かけて開館したのが通称〝ひのきない本の家〟でした。本の家は当初4万冊を開架し多くの皆さんにご利用をいただきました。しかし最近はほとんど来館者もなくなり、また施設の老朽化もあって、今年度で閉館することを決めました。

 今回の閉館感謝祭は、全国の皆さんの善意を繋いで必要な皆さんに本を無料提供するもの。この機会にぜひ来館ください。
※何冊でもお持ち帰りください。箱や袋はご持参ください。


2025年10月16日木曜日

さつまいもチップス


 じっけん農場で収穫したさつまいも(紅はるか)で、さつまいもチップスを作りました。最近は油で揚げないで、オーブンやレンジで作る人が多いようですが、私はやっぱりこれ(写真)です。

 さつまいもはスライサーで薄切りにして、5分ぐらい水につけて表面のデンプンを流して、さらに水をきってから油に投入します。このままでも十分に美味しいのですが、私はグラニュー糖と塩を少々まぶして食べるのが好きです。

 ああ、今日も充実した一日でした。

2025年10月15日水曜日

白木野の人形送り


 クリの木にくくり付けられたワラ人形(岩手県西和賀町)。探して探してやっと見つけました。秋田の道祖神とは少し違って…、ワラ人形に地域内の疫病神をみんな背負わせ、人形ごと地域の外に送り出すんだそうです。

 写真は白木野地区です。別名を厄払いまつりと言います。ここのワラ人形ですが、頭はチョンマゲ、衣装はカミシモ、大小2本の刀を差し、立派な男根まであるサムライでした。たぶん外部からも災いが入ってこないよう、少し高い木の上から睨みを効かせ…、いざとなったら刀を抜いて飛び降りる作戦なのでしょう。

 人形送り行事の本番は1月19日ですが、今から人形と一緒に行進したい衝動でいっぱいです。

2025年10月14日火曜日

共通語は田舎にゴロゴロ…


 畑で作物を育てて収穫する…、その喜びは世界共通です。

 海外から秋田に留学している3人に、じっけん農場で落花生を収穫してもらいました。1ケ月前に一本抜きましたが、その時は早くて実が余り付いていませんでした。それで3人には実が少ないかも知れない、そんな風に話してからの農場作業だったので…、こんなに実が付いていてビックリです。

 根から殻ごと外し綺麗に洗ってお湯を沸かして…、塩を入れて茹でてみんなで食べました。採れたて・茹でたてが不味いはずありません。世界に通用する共通語は、都会ではなく田舎にゴロゴロしています。

2025年10月13日月曜日

ご来館に感謝です


 全国ありがとう文庫閉館感謝祭にご来館いただき、本当にありがとうございました。初日で少し不安でしたが、多数の皆さまに善意の本をお裾分けすることができました。次回は18日〜19日(土・日)です。

 時間は9時〜16時まで。場所は仙北市西木町桧木内290(仙北市役所桧木内出張所敷地内・全国ありがとう文庫ひのきない本の家)。地元の青年団体サラダハウスが25年前、全国から読み終えた本を募集し手づくり図書館を開設しました。ここ数年は一般社団法人・市民活動あきたも一緒に読書プロジェクトを立ち上げています。しかし管理がままならないことや施設の老朽化もあって…、閉館して本は必要な皆さまにお裾分けすることにしました。

 今月はさらにもう2日(25日〜26日)開催の予定です。本を存分にお持ち帰りいただけるよう、来館の際は各自で袋や箱をご持参ください。


2025年10月12日日曜日

本の家でお待ちします


 13日は全国ありがとう文庫・閉館感謝祭の初日です。本の家で現在所蔵している3万冊のどれでもお持ち帰りいただけます。読書の秋を本の家でお楽しみください。

 本屋も図書館もなかった村に、読み終えた本を集めて図書館をつくろう…、青年団体サラダハウスが全国に呼びかけました。今から25年も前のことです。本の家で長く眠ってきた3万冊の本ですから、最近の書籍はありません。しかし絶版となった貴重な資料などは結構ありそうです。

 特別なイベントなどは行いません。寒くない格好で、また本を入れる箱や袋はご持参ください。

2025年10月11日土曜日

I am a Kendama Master


 イスラエル、コートジボワール、フランスから来た学生さんと、夕食前に日本のおもちゃで遊びました。今日の私はけん玉マスターです。

 留学生の交流プログラムです。今日は畑で落花生を収穫したり、草木染めを楽しんだり、味噌たんぽを食べたり…。ヘブライ語、英語、フランス語が飛び交う会話は刺激的です。何だか必死の英語より、訛った秋田弁の方が伝わるような気がする…。

 秋田の良い思い出になってくれたら嬉しいです。

2025年10月10日金曜日

小野小町の本心は…


 大曲人権擁護委員協議会でお話し会。テーマは「伝説が今に語るいろいろ」です。お話しの切り出しは湯沢に伝わる〝深草少将の百日通い〟で、都から小野小町を慕い追って来た深草少将に小町は…。

 「その愛が本当ならば、私の庵の横に毎日一株ずつ芍薬を植えてください。花が百株になった日、あなたの御心を受け入れます」と約束します。しかし深草少将は百本目の芍薬を植えようとした百日目に、大雨で橋ごと川に流されて亡くなってしまいます。小町は自分の罪深さを悔い、その後は岩谷堂で自像を刻みながら寂しく生涯を閉じたと伝わっています。小町はどんな思いで深草少将の愛を試したのか、それが当時の常識だったのか…。何よりこの物語で明らな間違い行為は、むしろ深草少将にありました。それは…。

 さて人権擁護の研修会ですから、私が思う人権について少しお話しをしました。私の人権とは「あなたらしく生きる・わたしらしく生きる・人間らしく生きる」権利です。大好きな緒方貞子さんの言葉を勝手に引用して、ごめんなさい。

本が大好きな皆さまへ


 全国ありがとう文庫桧木内交流学習館(本の家:仙北市西木町桧木内松葉)は、平成11年7月3日に開館しました。当時の西木村には本屋も図書館もなく、インターネットで本が買える時代はしばらく後のことで…。

 それで地元の青年団体サラダハウスが、「読み終えた本で村に図書館をつくろう」と全国に発信、多くの賛同者が送料自己負担で呼びかけに応えてくれて…。集まった本は推定で60万冊にのぼります。この善意の贈り物は、地元のおじいちゃんやおばあちゃんの協力で整理分類が進み、小さな図書館は村内に19館、村外には12館オープンすることができました。

 この活動の中心が本の家です。ただ当初から無人で管理が難しく、利用者に書籍案内もできませんでした。建物は老朽化が著しく今回きちんと閉館し、必要な人に本をお譲りすることにしました。本が大好きな皆さまにご活用いただきたいと思っています。9時から16時までご来館をお待ちします。


2025年10月8日水曜日

ありがとう文庫が閉館感謝祭


 今から25年前、本屋もなかった村に全国の善意で図書館ができました。読み終えた本の再利用で集まった60万冊を、主宰した青年団体サラダハウスは全国ありがとう文庫と命名。しかし時は流れ…。

 ありがとう文庫の拠点、〝桧木内交流学習館ひのきない本の家〟(旧西木村克雪管理センター)は取り壊しの予定です。これを受けサラダハウスは本の処分を決定しました。ただ児童書・文芸書・実用書・ビジネス書・専門書ほか、収蔵されている約3万冊は必要な人がいるかも知れないと考え、最後に期間限定で来館者に本を差し上げる感謝祭を開催することにしました。

 期間は10月13日、18日〜19日、25日〜26日で、時間はいずれも9時から16時まで。本を入れる袋や箱はご持参ください。
※場所:仙北市西木町桧木内松葉290付近

2025年10月7日火曜日

秋のおにょさまツアー準備中


 とっても楽しかった「春のおにょさまサイクリング」(今年5月実施)。あの時は県道11号線(角館六郷線)の東エリアで、おにょさま(人形道祖神)を訪ねるサイクリングツアーでした。今度は西側に行こうかと…。

 ゆる〜く「第2弾!秋のおにょさまサイクリング」の準備を始めました。春は2時間のサイクリングで移動距離は17キロ。やるとしたら春のボリュームくらいが理想です。実は春以降に何度かお問い合わせをいただき、秋になればご案内できるかも…とお答えしてきました。それで今日は上黒土のおにょさま(写真)に立ち寄り、現地でサイクリングのイメージを展開してみました。何とかなるかな…。

 おにょさまの掘り起こしもしながら、もう少し試走を重ねて判断したいと思います。

2025年10月6日月曜日

中秋の名月に


 うっすらと雲はありますが、美しい月が出ています。今日は中秋の名月(十五夜)です。芋名月なので芋団子をお供えし、後で美味しくいただきました。

 本当に暑く、そして大雨に翻弄された夏でした。田んぼや畑の作物は収穫が見込めない地域もあります。私の農場は被害はありませんが、市内・県内でも壊滅的な地区があって…、いつもより丁寧にお月様にお願いをしました。来年は皆さん豊作の報告ができますように。

 今晩は十五夜を見ましたが、十三夜(11月2日)を見ないと片見月になってしまいます。俗に言う二夜の月です。両方見ないとツキが落ちるとも…。皆さん11月2日をお忘れなく。

2025年10月5日日曜日

八戸工業大学の同窓会で


 八戸工業大学(青森県八戸市)同窓会の秋田支部総会で河童のお話し。私たち河童研究家の間では、八戸と言えば遠野に負けない河童の聖地です。そんな本場の皆さんが大勢いる中で私は…。

 青森で河童はメドツ、またはメドチと呼ばれています。最近まで、吹上地区の住民は河童の注意看板(写真)を立てていました。さらに櫛引八幡宮の河童伝説は有名です。この八幡宮本殿を造る際に出た木片が河童に変化したと伝わっています。その河童があまりに悪さをするので、八幡さまは懲らしめるために鷹を使いに出しました。鷹は河童を見つけると、鋭いツメで押さえつけ、クチバシで頭をつついて毛をむしり…。

 みたいなお話しです。学長さんや先生、秋田支部の他にも各地の支部から参加する皆さんに、まったく役立ちそうもないお話しで…。でも喜んでもらえたので良かった良かった!。


2025年10月2日木曜日

男鹿のたい焼き


 所用で男鹿市。ずっと気になっていたお店に立ち寄りました。男鹿には焼きものが似合います。野焼き、石焼き、壺焼き…、でも今日はたい焼きで…。

 「たい焼きたいよう」と言います。全国にたい焼き専門店を展開する、伊勢わらしべ(本店:三重県玉城町)グループの秋田店です。注文してから焼いてくれて、外はカリカリ、中はモチモチ、もちろんアツアツ。この食感はなかなかないかも…。

 あ、男鹿は塩焼きそばも美味しいです。

2025年10月1日水曜日

赤唐辛子の魔除け飾り


 久しぶりに赤唐辛子の魔除け飾りを作りました。赤は太陽や生命力の象徴、辛さは魔除けと幸運を呼び込むパワーです。

 以前から何度も作って来ましたが、しっかり縄をなって作ったのは初めてです。バタバタと始めたので藁をたたく工程を省きましたが…、これは失敗でした。縄が固くて思うように整形ができません。しかたなく何度も手先で揉んで、やっと唐辛子を編み込むことができました。上出来です。

 思ったより綺麗にできたので、初孫を産んでくれる長男夫婦にあげよっと。

2025年9月30日火曜日

9月の棚卸し


 今日は仕事を入れないで、公園でウォーキングした後ベンチに腰かけ、この30日間の活動を振り返りました。私はこれを棚卸しと呼んでいます。自分自身や活動内容の品質はどうか、数量は適切か…。

 ゆっくり音楽を聞き、コーヒーを飲みながらブログを読み返します。もっと大雨災害の支援活動ができなかったか…、角館のお祭りトークライブはさらに具体の提案が欲しかったのでは…、玉川大学と関東学院大学のゼミ合宿の反省…、中川のお話し会では考察が浅かった…、仙北市の20周年記念事業での謝辞は結びが甘くなかったか…、テレビの仕事は準備不足があったかも…、ホテルのお話し会は方言で話した方がいい…、100キロマラソンと田沢湖ジェラート販売の来年の展開は…、そして入院中の父が話した一言一言…。そんな1ケ月をできるだけ思い出し、上手く出来なかったことは頭の中で訂正し上書きします。

 「上半期の最終月はこんな私でしたが、下半期が始まる10月は期待してください」、そう自分に言って棚卸しは終わります。

2025年9月29日月曜日

新米で栗ご飯


 ウォーキングで拾った栗を2周間くらい天日干し、新米が入ったタイミングで栗ご飯を炊きました。栗と米と塩と水の超シンプル栗ご飯です。でも、これが美味い!。

 お勤めを辞めてから、季節を感じる日常を過ごすよう意識しています。春も夏も秋も冬も、丁寧に季節に身を浸す生活です。それには食べ物がとても大切で、(私も動物ですから)実に当たり前のことなのですが…。

 初めての栗ご飯でした。米は2合、栗は300グラム、塩は小さじ0.8杯、水は通常の炊飯と同じ420ミリリットルです。栗は鬼皮が硬いので気をつけてください。

2025年9月28日日曜日

100キロ走者を全力激励


 田沢湖ジェラートは早朝にスタッフが集合し、100キロチャレンジマラソン走者を全力激励しました。お店の前に立つ湖神たつこ像は大人気、カメラを出して記念撮影する皆さんが多数で…。

 5時前に全員が集合、1位通過の走者からピックアップ車の前を走る最終走者まで、全員にお声かけをすることができました。「おはようこざいます」、「ガンバレー」…。走者の皆さんもあいさつを返してくれて、本当に楽しい時間になりました。凝った衣装で走る皆さんに対し、応援の私たちの服装がシンプル過ぎて、これは来年まで何かしら工夫が必要だと感じています。

 潤沢な準備期間があるかないか、これがイベントの質を左右します。どうやって走者にジェラートを食べてもらうか…、これも1年かけて考えます。

2025年9月27日土曜日

寺田学さんの引退について


 AKT秋田テレビ土曜LIVE!あきた。今日は大館市でコミュニテイFMのパーソナリティを務める佐藤里奈さん(写真右)と。私は寺田学衆議院議員の政界引退で感じたことを率直に…。

 寺田さんと初めてお会いしたのは2003年です。彼は秋の衆議院議員総選挙への出馬に向け、県議会を挨拶周りしていました。私たちの部屋にも足を運んでくれました。政治経験も行政経験もない27歳の青年にどんな言葉をかけたか…。当時42歳の私はまったく優しくなかったと思います。しかし選挙に当選し彼の議員活動は始まりました。そして何かの機会に、寺田さんがベテラン国会議員には違和感を感じると言っていた話しを聞いて…、その違和感をいつまで持ち続けられるか、それが大切なんだと思いました。寺田さんは菅直人総理の下で補佐官となり、あの東日本大震災の対応にあたりました。官邸の動揺や情報不足から生じた機能不全など、後世のため記録を公開しています。毎回の選挙の戦い方なども含め、ニュータイプの政治家だと感じていました。今回、政界を引退する旨の記者発表を行いましたが、持ち続けた違和感が、今度は寺田さんが議員として過ごす日常に、何かしっくりこない、居心地の悪さを覚えさせたのかも知れません。人はその時々で背負う責任も、どこに立つかも違って当然です。今は子の父として、また夫として、さらに両親の子としての役割を果たしたい…、自身の心に忠実な決断だったと思います。

 後援会や支持者の皆さんには様々な思いがあると思います。でも私は素晴らしい決断だったと思います。…と勝手な解釈でにお話しをさせてもらいました。

2025年9月26日金曜日

我ら〝がたべこ〟応援団


 ABS秋田放送えび☆ステのシェフズレシピ、今日は桜庭みさおさん考案「がたべこのすき焼き巻き」でした。美味い!。もちろん桜庭さんの料理センスもピカイチですが…、がたべこ牛の美味さが際立つ一品です。

 がたべこは、秋田県立大学・畜産プロジェクトで生まれた日本短角種の新ブランド牛。がたは大潟のがた、べこは牛の方言です。さて、県立大学大潟キャンパスの広大な牧場で、2年間放牧され走り回った短角牛がたべこは、その運動量から低脂肪・高タンパクな赤味肉が特徴です。しかも飼料は牧場はじめ国内産100%で安心安全、こんなに資源循環を実現したへルシー牛肉は他に知りません。

 実は…、この牧場づくりが当時の私たち学生の授業でした。教室や研究室の記憶がないので毎日が牧場通いだったと思います。その牧場ががたべご誕生に繋がったと聞くと嬉しくて仕方ありません。今日ご一緒した佐々木あみさんも県立大アグリビジネス学科の卒業生ですから、私たちは直系のがたべごファミリーです。桜庭みさおさんは熱心ながたべご支持者、アナウンサーの酒井茉耶さんも藤田裕太郎さんも大ファンなので…。我ら〝がたべこ応援団〟を自称することにしました。

2025年9月25日木曜日

28日は朝6時の開店です


 9月27日(土)〜28日(日)、田沢湖ジェラート店を再開します。大雨の復旧支援で休止した夏休み店でしたが、お店の前を走る100キロマラソンを応援したくて、28日は朝6時の開店です。

 27日は通常通り10時から16時まで。28日は6時から16時までです。急な開店決定で、ジェラートもクッキースプーンも十分に用意できず…、2日間で100食ぐらいです。売り切れの際はごめんなさい。また28日はお店の中で、〝かじか瀬シアター〟(秋田の昔っこお話し会)を開催します。県内各地に伝わる昔っこ…、例えば「不思議なリンゴ」(横手市)、「貧乏神と福の神」(能代市)、「お夏の祟り」(仙北市)など…。どうそ遠慮なくお声かけください。

 被災者も復旧ボランティアも、日常を暮らす皆さんも100キロランナーも私たちも、ガンバレ!ガンバレ!。

2025年9月24日水曜日

禁則破りのタルタルソース


 私はタルタリストです。でも日常はこれを封印し、特別なお祝いの時だけ食べることを許してきました。しかしラジオ番組で、冒険の第一歩は自分に課した禁則を破ることから始まると言っていて…。

 その番組は、桜林直子さんとジェーン・スーさんの「となりの雑談」(TBSラジオ)。二人の話しでは、「私はこんな風ですから、それは駄目です、できません…、のこんな風と言うのは、ただ自分に禁則を課しているだけですよ。その禁則が自身の未来をどれだけ狭めてきたことか、閉ざしてきたことか…。新しい自分と出会う冒険の第一歩は、自身に課してきた禁則を破ることから始まるんです」と。

 さて、私が自身に課してきた禁則は「大好きなタルタルソースは日常的に食べない」です。が、ラジオ番組に強く共鳴した私は、夕飯でタルタルソースを大量に作り(写真)、そして完食しました。さあ、新しい冒険が始まります。

2025年9月23日火曜日

さつまいもが大好きな二人


 さつまいもは収穫が終わった後、土をつけたまま軽トラックで納屋に運び、風通しの良い場所で乾燥させます。母(90歳)と息子(32歳)はさつまいもが大好きで…。

 この乾燥で甘みが増し、長期保存が可能になります。さらに時間をかけて追熟し、新聞紙に一本一本つつんで保管すれば、冬の間も美味しく食べることができます。焼きいも、いも天、大学いも、いもチップ、スイートポテト…。はい、私も二人に負けず劣らず大好きです。

 写真は、息子にどれが美味しいか、杖で指して見立てを教える母の姿です。私は真ん中が太くて両端が細い、紡錘状のさつまいもが一番美味しいと思っています…。

2025年9月22日月曜日

子どもの遊び場づくり①


 写真は岩山パークランド(岩手県盛岡市)です。昔、彼氏・彼女と来た、子ども会の旅行に随行した、そんな皆さんが大勢いるかと…。この空間、大人にとっても子どもにとっても魅力的です。

 以前、中央児童遊園るなぱあく(群馬県前橋市)を訪ねました。日本一安い遊園地として有名で、前橋市が指定管理者に委託して業務運営を行っています。ここも岩山パークランドも、昭和の遊園地感がいっぱいです。遊んでいる子どもの表情も何だか穏やかで…。やはり子どもが年中遊べる場所が欲しい、できたら全天候型の施設があったらなあ、そんな風に思います。

 雪も雨も災害級に降るし、夏は暑いし…。秋田の子育てに遊び場づくりの視点は不可欠です。この後も各地の施設を訪ねてみます。
※岩山パークランドは夏休み等以外は土日祝日の開園


河童の匙


 角館の中川地区でお話し会。主催は三ツ葉婦人会(田口恭子代表)です。久々の市内開催だったので、地元ネタ満載のお話し会になりました。会場の若神子センターは近くを桧木内川が流れていて、河童伝説が多彩です。

 と言うことで、まずは〝河童の匙(サジ)〟と言う民話からスタート。誰も知らないお話しだったようで、皆さん大喜びでした。ザックリ内容をお伝えすると…。「昔、角館小勝田の重兵衛堰周辺は木が生い茂って薄暗く、少し不気味な場所でした。川の流れがよどむ藤の下淵には、悪戯が過ぎる河童も住んでいて…。ある日、河童は勘助の家の馬を淵に引きずり込もうとして、逆に厩に連れて来られてしまいます。そこで主人の勘助に見つかり、必死に命乞いをして、何とか助けてもらいました。この恩義に河童は陶器の匙を差し出します。実はこの匙は、どんな薬も調合できる魔法の匙でした。おかげで勘助は万病に効く薬を売り出し、たいそう儲けたそうです」。

 集まった地域の皆さんから、昔に聞いたお話しを教えてもらいました。楽しい時間をありがとうございました。

2025年9月20日土曜日

世界でここだけの漬け物


 世界中を探しても、たぶん仙北市にしかない特別な漬け物、胡桃の味噌漬けをいただきました。写真で分かるように殻ごと漬け込んで殻ごと食べます。

 大変な時間と手間をかけ、やっと漬け上がる胡桃の味噌漬け。作業の開始は梅雨の頃で、まず青々と鈴なり状態の実をたたいて落とします。この時の殻の中は透明でゼリー状です。実は20日程度かけてアク抜きをします。毎朝一番で水を取り替え、そこに小糠を一掴み投げ込みながら…。最初は真っ黒だった水の色が変わらなくなった頃、スノコに上げて乾燥させます。黒い実になった胡桃は、味噌の中で3年眠り続け幻の漬け物になります。

 ご馳走してくれた下田三千雄さん(仙北市角館白岩)によると、もう漬けている人は他にいないかも…と。味は外見ほど塩っぽくなく、むしろ味噌(豆と米)の甘さが口に残ります。絶品です。


2025年9月19日金曜日

新・秋田弁講座


 一般社団法人市民活動あきたが、関東学院大学の島澤ゼミ受け入れで初めて行った「新・秋田弁講座」。人体の各部位を秋田弁では何と呼ぶのか、これをゲームにしてたら…、かなり盛り上がりました。

 例えば、「なじぎ」はどこを言った秋田弁か、「どのごぼ」はどこか…。それぞれを書き込んだシールを作り、主に首都圏出身のゼミ生が市民活動あきたメンバー(写真は鈴木達朗さん)の身体に貼っていきます。その様子を見守る地域のお母さんたちから、ゼミ生にたくさんのアドバイスが飛んで…。

 他にも「まなぐ」、「おどげ」、「ひじゃかぶ」、「あぐど」…、秋田弁ってホントにいいなあ。

2025年9月18日木曜日

島澤ゼミの市内合宿③


 「移住定住、そして起業」をテーマに、3日間の市内合宿を行った島澤ゼミ(関東学院大学経済学部)。最終日の今日は田口知明市長(写真中)、泉谷衆まちづくり課長(写真右)、松澤俊和商工係長(写真左)に出席をいただき…。

 行政の現状認識と政策内容、目標値の設定根拠などについて議論を交わしました。都市部と地方都市・農村部では、移住定住や起業の意味合いも役割も全く異なること、さらに仙北市の優位性と劣位性、人口の多少がどう作用するか、そもそも町の魅力や、そこに暮らす人々の人間性…。さまざまな視点からの質疑が続きました。観光資源に恵まれていること自体ポイントは高いのですが、自分の中のやる気や家族のタイミング、そして会いたい人や幸せにしたい人の存在…、そうですよね。

 今回のゼミ合宿は、多くの市民の皆さんからご協力をいただきました。仙北市はじめゲスト・ティーチャーをお引き受けいただいた方々に、心から御礼を申し上げます。ありがとうございました。

2025年9月17日水曜日

島澤ゼミの市内合宿②


 島澤ゼミ(関東学院大学経済学部)の仙北市合宿2日目。午前はお母さんたちの勉強会「こみっとカフェ」(松舘文子代表)に参加し、午後は移住者の会の代表や市内で起業に成功した2人の社長をお招きして…。

 ゼミ生はお母さんたちとの交流(写真上)で、先ずは地域課題を共有しました。特に交通手段の確保や除雪対策、空き家対策などで新たな制度が必要と考えた様子。また移住者の会の土屋和久代表(写真下右)や㈱遊名人の東風平蒔人社長(写真下中)、㈱リベンリ秋田の櫻井誠社長(写真下左)が出席した「移住定住・起業者懇談会」では、合宿に参加したゼミ生19人が全員質問を行い…、2時間にわたる長丁場の懇談会になりました。移住や起業の動機、仙北市を選んだ理由、成長戦略の描き方…、様々な質問に丁寧にお応えいただいた土屋さん、東風平さん、櫻井さん、本当にありがとうございました。

 仙北市での合宿が、皆さんの人生やビジネスプランの実現に役にたったら嬉しいです。島澤ゼミ生ガンバレー!。

2025年9月16日火曜日

島澤ゼミの市内合宿①


 関東学院大学経済学部(横浜市)の島澤ゼミが、昨年に続き仙北市で夏季合宿をスタートさせました。期間は18日までの3日間。今年のテーマは「移住定住、そして起業」です。

 一般社団法人市民活動あきたが全行程をサポート、仙北市のバックアップでゼミの研究活動は市内全域に拡大しました。島澤諭教授とゼミ生19人が足を運んだ面談者は4人、順に小田野直光さん(写真左下:小田野家14代当主・角館大弓会会長)、下田三千雄さん(写真右上:白岩文化経済研究所長・前白岩地区自治会長)、大信田潤一郎さん(写真右中:あきた芸術村わらび座営業次長)、門脇富士美さん(写真右下:秋田花まるっグリーンツーリズム推進協議会理事長)が、それぞれの取り組みを紹介。同郷の私でも知らなかった情報が多く、ゼミ生の皆さんにとっても、かなり刺激的な時間になったと思います。

 明日午前は地域の皆さんと交流会、午後は市内へ移住した方々、市内で起業した会社代表者等との懇談会です。心の中の日常にどんな革新が芽吹くでしょう。

2025年9月15日月曜日

ホッペが落ちるデザート


 じっけん農場に植えた落花生の収穫作業。実の付き方を見ると少し早いようです。沖縄では落花生をジーマーミと言いますが、この落花生の搾り汁で豆腐を作り、栽培中のサトウキビから黒蜜を作って…。

 実は昨年もジーマーミ豆腐を作って、皆さんに食べてもらいました。本当に好評でした(嬉しかった!)。もちっとしたジーマーミ豆腐にサトウキビの黒蜜をかけると、最高に美味しくてホッペが落ちるデザートになります。でも…、農場で落花生を栽培できた年はサトウキビが不作だったり、サトウキビが良く育った年は、落花生を栽培していなかったりで、落花生とサトウキビが両方収穫できそうな年は、はい、今年が初めてです。

 上手く進めば、年末には秋田産原料100%のジーマーミ豆腐が食べられますよ。

2025年9月14日日曜日

市政20周年式典で


 2005年9月20日、仙北市は誕生しました。それから20年、たくさんの出来事を経験し、やっと成人を迎えた若者のような自治体です。今日の式典には多くの子どもたちも参加して…。

 新たなスタートをお祝いしました。中でも感動した場面が、「つなぐ、つながる、私たちの仙北市〜未来へのバトン〜」(写真)の発表です。それぞれの地域の中学生が、それぞれの地域の特色を理解し、認め合い、歴史や文化や自然景観、人々の営みを守りながら、次代に挑戦する強い決意を口にしてくれました。素晴らしい発表でした。株式会社バスクリンの三枚堂正悟社長は、わざわざ私を見つけて歩み寄り、「仙北市の未来はきっと大丈夫ですよ」と少々興奮気味に話してくれました。同感です。

 私は、18個人・11企業団体の功労者を代表し、ごあいさつをさせていただきました。「人口減少とか少子高齢化とか、うな垂れる現実はありますが、それでも仙北市には2万2千人の市民の皆さまがいます。その市民の皆さまは、それぞれ様々な夢や得意を持っています。市長や議長や副市長や教育長もそうです。職員だってそうです。何も一人で背負わなくても、みんなで少しずつ辛いことを分け合い、得意な人の手を借りながら課題を克服すれば良いのです。得手に帆を揚げて前進ですよ」。
 皆さま、ありがとうございました。

2025年9月13日土曜日

ブログが250万アクセス


 皆さま、本当にありがとうございます。この〝みんな元気にな〜れ日記〟が250万アクセスを突破しました。ブログのスタートは2009年8月でした。それから16年…、

 ほぼ毎日その日の出来事を綴ってきました。市長時代は市の動きや政策にかけた思い、退任後は一般社団法人・市民活動あきたの活動、あれこれ考えたことなど、不思議なお話し…、まさに日記(備忘録)のような使い方をしています。200万アクセスが2023年5月でしたから、2年と少しで50万アクセスあった勘定です。読めばフッと気が楽になったり、コーヒーブレイクのお供になれたら嬉しいです。

 この後も、好奇心いっぱいで毎日を過ごしたいと思います。どうぞ末永いお付き合いをお願いします。

2025年9月12日金曜日

人口減少は地域をどう変える


 写真は能代市荷八田に伝わる塞の神・ジジとババです。身長は20センチ弱と小さく、子どもが背負える小型の移動式お堂の中に祀られています。お堂は集落の集会施設内に保管されていて…、

 以前、塞の神祭りは家内安全・無病息災・五穀豊穣を願い、大晦日から元旦にかけて開催されていました。お堂は子どもたち(中学2年生まで)が背負い、集落内を練り歩いて各家々を訪ねます。これらのことから、荷八田のジジとババはナマハゲと同じ来訪神と考えることもできそうです。お祭りで子どもたちは家々を訪ね、お小遣いやお菓子をもらい、一年で一番に楽しい地域行事だった…、自治会長の大高清勝さんはそんな風に懐かしがっていました。

 しかし近年は少子化が進み、塞の神祭りは20年近く開催できずにいます。先日、担ぎ手のいないお堂、その中に祀られたジジとババを見せてもらって、とても切なくなりました。子どもが減少して催行できない行事は、私の周りにもたくさんあります。それは子どもに限らず、です。人口減少が地域をどう変えているのか、切ない場面をできるだけ多く知ることが、きっと有効な対策を見出す力になります。