2023年9月23日土曜日

キツネ火


 秋田市内で秋田奇譚会。小松和彦さん(写真右下:秋田県)のラブコールに応え、黒木あるじさん(写真右上:山形県)、鶴乃大助さん(写真右中:青森県)が来秋。語った怖い話しは…。

 小松和彦さんは人形道祖神・郷土史研究家。黒木さん、鶴乃さんは文筆活動や講演など超多忙な方々で、以前からお名前を知る人気の研究者です。皆さんのお話しはどれも怖かったのですが…、印象深かったのは黒木さんが話した“キツネ火”のこと。山仕事に従事するお爺さんから聞いたそうです。お爺さんの話しでは…、「ずいぶん昔のこと。その日の仕事は山が深く、里に戻るころには暗くなりそうだった。それで山に入る前にお稲荷さんを参拝し、よくお願いしてから山に入った。帰りは思った通り暗くなってしまったが、里に続く道なりにキツネ火が灯って…、それで無事に家へ帰ることができた」と。

 他にも祟りのこと、辻々に潜む魔物、山の神…、怖いけれど考えさせられるお話しをたくさん教えてもらいました。次回開催が今から楽しみです。
※キツネ火(写真左)はイメージ。

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