何で読んだっけ…、たしか角田光代さんだったと思い文庫本をパラパラ。読み返したかったエッセイは、「愛してるなんていうわけないだろ」(中公文庫:写真)にありました。
登場人物は角田さんの友人です。~イギリスのYMCAで宿をとったら凄い山奥でびっくり。話し相手もいなくて寂しくて、それで日本に電話してオシャベリしたいと思って…。そうしたら思い出した相手は恋人ではなくて、あの人だったの~。エッセイで角田さんは、~彼女は自分の本心に気づいて、帰国後に恋人と別れたけど、あの人とどうにかなったりもしない。恋人との幸せ、安心という大きな船を転覆させて、あの人との何気ない日常のオシャベリに彼女は幸せを見つけた訳で…。ん、あんたはエライ!(と角田さん)~。
大きな幸せばかりを狙って、きらきら光る小さな幸せを見逃しては勿体ない、心の網目を細かくすれば、チリのような幸せも拾える…、そんな内容です。正直でシンプルな生き方がいいと思います。
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