テレビで加藤登紀子さんを見かけました。亡くなった夫(藤本敏夫さん)のことを、「彼は安穏と生きてはいけなかったのでしょう」と話していました。ハッとしました。
藤本敏夫さんは、学生運動で実刑判決を受け中野刑務所に収監。獄中で加藤登紀子さんと結婚します。その後、学生運動から離脱し仲間たちと理想の有機農業を追求。千葉県鴨川に農事組合法人自然生態農場・鴨川自然王国を拓きます。その後も農水省の諮問委員や企業を起こしたりしますが、ガンで亡くなるまで百姓として生きた人です。昭和の時代のエネルギーだったかも知れません。矛盾だらけの世の中で普遍を求め抗った藤本敏夫さんの生き方を、加藤登紀子さんは「彼は安穏と生きてはいけなかったのでしょう」と想起したのです。
新型コロナウイルスで世界は新たな価値創造を求めています。こんな時こそ「安穏と生きてはいけないのだ」と、心のどこかで何かが弾けます。
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