2020年12月15日火曜日

田沢湖再生ネットワークが発足



 2010年12月15日、朝刊に山梨県富士河口湖町西湖でクニマス発見の記事。京都大学・中坊徹次先生の研究グループの快挙に、行方不明になった子どもが見つかったような気持ちでした。あれから10年です。

 未だ田沢湖はクニマスが暮らす湖に再生できていません。県市協働で建設した田沢湖クニマス未来館のオープニングセレモニーで、私は「この未来館は水質環境の改善手法や魚類学的識見などを収集し、これを子ども達に伝え、田沢湖再生の課題を発信し続けます。実行と検証、問題提起を繰り返します」とあいさつしました。10年経ってその思いを新たにしています。この間、地元の皆さまの取り組み、市外・県外の皆さまの実験や研究、そして激励、資金提供…、本当に多くの情熱に触れることができました。いま全国の中学生は、国語の教科書で田沢湖とクニマスの歴史を勉強しています。その中には未来館の水槽で泳ぐクニマスを見て、田沢湖再生の担い手になってくれる人がきっといます。

 今日、市民の皆さまと田沢湖再生ネットワークを立ち上げました。子ども達や産学官で活動する皆さま等、様々な方々とネットワークを構築し、田沢湖の水質改善、クニマスの里帰りを進めたいと思います。ご参加をお待ちします。


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