2017年5月1日月曜日
奇跡のピアノコンサートにお越しください
昭和29年、当時の神代村(現在は仙北市田沢湖神代)は小松小学校で学ぶ子ども達のために、PTAと協力して1台のピアノを購入しました。村の教育予算の7割に相当する高価な買い物だったそうです。
その後、昭和と平成の町村合併で地域は大きく変わります。学校も田沢湖町立神代小学校に統合され、さらに仙北市立神代中学校となり、その校舎も老朽化したことから、平成20年に神代小学校改築工事がスタートしました。当初、ピアノは廃棄処分になる予定でした。しかし「先達の思いを何とか受け継がれないものか」と、有志がピアノ再生プロジェクトを立ち上げました。ただピアノの補修にはお金が必要です。そこで角館出身のテノール歌手・本田武久さんや、秋田市出身のピアニスト・鳥井俊之さん等が熱心にチャリティーコンサートを開催、また多くの皆さんのご協力があって、角館に伝わる樺細工を施した美しいピアノとして甦ることができました。これが奇跡のピアノです。以降、様々な場面で様々な演奏者による「奇跡のピアノコンサート」が開催されています。
今回は、角館の桜まつり期間中のコンサート(会場:平福記念美術館)です。既に先月から始まっていますが、5月は2日、4日、5日と続きます。いずれも午前11時~11時30分、午後1時30分~2時の2回公演です。ご来場をお待ちします。
※写真にある奇跡のピアノの後方に、亡くなられた本田武久さんの肖像画が見えます。素晴らしい歌声が聞こえてきそうです。
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