昨日と今日(10月26日~27日)、兵庫県養父市で国家戦略特区事業の現地視察を行いました。養父市は仙北市より一年早い特区指定で、事業が着実に見えるところまで進んでいます。それを学び、次の一歩に役立てたいと考え視察をすることにしました。養父市の広瀬市長はじめ、市役所の皆さん、また特区事業主としてお忙しい中で説明いただいた多くの皆さん、それに随行いただいた秋田魁新報社の猪俣・角館支局長…、多くの皆さんに心からの御礼を申し上げます。お陰様で本当に多くのことを発見し、勇気をいただけた2日間とすることができました。
1日目の行程をざっとご紹介します。秋田発8時15分の飛行機で伊丹空港へ。10時過ぎには大阪市内でレンタカーを借り、中国自動車道→舞鶴若狭道→北近畿豊岡自動車道→中国自動車道→播但連絡道を経て養父市役所へ。高速を走りっぱなしで3時間が必要でした。
市役所では14時から広瀬市長とお会いしました。都内の会議などでご一緒する機会も多く、単刀直入な意見交換ができました。その後、養父市大杉地区の旧養蚕住宅を改修した宿泊施設に移動。ここを運営している事業主体が一般社団法人ノオト(運営協力:NPO大屋大杉)です。説明は地区にUターンした河邊祐樹さん(施設プロデューサー)がしてくれました。「この宿泊施設は先月9月26日から稼働しています。これまで20組の宿泊者をお迎えしました。旅館業法施行規則の特例措置で、歴史的建造物の活用を初めて行った建物です。この特例で玄関帳場(フロント)の設置義務が免除されました。改修は2000万円ほどかかっています。うち1000万円は県と市からの応援です。残りはノオトが負担しました。レストラン部門は、山形のアル・ケッチャーノ(奥田政行代表)から指導を受けています。滞在者には地区の皆さんが様々な体験メニューを提供してくれて、それが大きな魅力になっています」と話していました。とても興味深い取り組みです。
続いてやぶファームへ。農場は市内大藪地区にあり、農業生産法人の設立に関する規制緩和で誕生しました。従来の法律では法人の役員は2名の農作業従事者が必要でした。それが規制緩和で1名となりました。資本金は400万円、出資先はオリックス(株)やJA、地元農家などです。
ところで、前の視察先で時間が大幅にずれ込み、やぶファームに着いた頃には日が沈みかけた夕方に…。それでもファーム代表の堀井克夫さん(写真左)や、オリックス(株)の山本桂司さん(写真右)が、畑の中で待ってくれていました。堀井さんは、「今年からピーマンを栽培しています。なかなか人手が足りなくてタイムリーな出荷ができていません。ゆくゆくは地区の若手などが、ファームで思い描く農業の夢を実現して欲しいと思っています。法人としては恒常的に雇用ができる経営を実現することを目指しています」と話してくれました。
現状では農地は地元農家から借りていましたが、経営が軌道に乗ったら買い取る計画とのことでした(2日目のレポー地は次回に)。
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