2011年12月1日木曜日

市政報告⑤「総務部関連②」


◇仙北市立病院等改革推進計画について
 8月26日に「仙北市立病院等改革推進計画」検証市民委員会を、11月4日には専門委員会を開催し、数値目標に対し若干ながら経営改善が成されている現状と、計画上の進捗状況を報告し、各委員より貴重なご意見・ご提言をいただきました。
 この推進計画の中で、医薬材料等の一括購入と徹底した在庫管理の実施という観点から、これまで以上の経費削減と経営の効率化を図るべく、医療局において両病院の薬価交渉を実施し、現在データを集計中です。
 今後も薬品購入に引き続き、診療材料や消耗品等の共同購入に向け、両病院合同の診療材料検討委員会を立ち上げ、さらなる経営改善に努めます。

◇市立角館総合病院建設事業について
 9月2日付け、市立角館総合病院建設整備用地選定検討委員会委員長より病院事業管理者あて答申書が提出され、4か所の候補地を選定いただいたところです。これを受け、同月8日付けで病院事業管理者から報告書の提出があり、先の議会で配付させていただきました。
 11月10日及び18日開催の教育民生常任委員会協議会において、現在想定し得る建設事業の工程表と基本構想による事業費の財源内訳に加え、主たる財源となる企業債償還の年次別シミュレーションを提示しています。
 なお、大仙仙北二次医療圏に関連する仙北組合総合病院建設事業については、市街地再開発組合より県への権利変更計画が行われたほか、11月2日に入札公告、12月5日が入札書の受理期限、12月27日が開札日とのことです。発注方法については、解体から建設までを一括工事とし、総合評価落札方式による条件付き一般競争入札で行うとの報告を、大仙市役所より受けています。

◇秋田内陸線について
 若杉清一社長の辞任に伴い、その後任を全国から公募したところ、意欲を持った63名の方々より応募をいただきました。その中から昨日開催された臨時株主総会及び取締役会で、豊田そごう常務取締役店長、豊田スタジアム取締役副社長などを歴任した酒井一郎氏(63才)を新社長に正式選任しました。
内陸線は、平成24年度までに経常損失額を2億円以内とする四者合意があり、この目標達成に向け経営改善は待ったなしの状況です。新社長のもと、あらゆる増収策のほか人件費やダイヤの見直しも想定しています。ダイヤ見直しについては、輸送サービスの根幹であり市民生活に直接的に影響することから、特に沿線地域の住民の理解を得ながら決定することになります。
私は経営者の一人として、取締役会で、社員の意識改革、あるべき経営体質への転換等が極めて重要で、しかも急務だと発言し続けています。会社が主体的に再生に向けた取り組みを示すことが重要で、その姿勢を県民・市民に評価いただいた上で、はじめて行政としても必要な支援を行えるものと考えています。

◇地域公共交通の再編について
平成24年4月1日より、羽後交通桧木内線・岡崎院内線に代わって、西木北部、西木南部、神代の3地区でデマンド型乗合タクシーを開設するための、事業計画の具体化作業を進めています。
 この間、地域住民団体からは路線バスの存続を求める要望書の提出があったことから、こうした要望も重く受け止め、さまざまな可能性を探求しながら計画策定を進めていきます。
デマンド型乗合タクシーの仕組み等については、各地域で説明会を開催してきましたが、市民の皆様に十分周知できていない実態があることから、本事業計画案と共に利用方法などが具体的にイメージできるパンフレットを作成し、12月1日、関係地域に全戸配布する予定です。また年内に10箇所程度の会場で意見交換会を開催し、市民参画による利便性の高い公共交通システムを構築したいと考えています。

◇第三セクターの経営改善について
 市内4つの第三セクター(花葉館、西木村総合公社、アロマ田沢湖、西宮家)は、それぞれが厳しい経営環境となっていて、早急に経営改善に取り組むことが必要と認識しています。
 このため、経営内容の分析と今後のあり方等について、経営コンサルタント会社に調査委託して、検討を行ってきました。その調査報告書を先般提出いただきました。
 コンサルタント会社からは、4社の財務面や人材面での経営課題と課題解決のための改革内容、新たな役割の可能性等について提言がありました。今後のあり方では経営統合も検討課題となっています。今後、各社へコンサルタント会社からの報告内容を説明し、4社連携の協議会等を立ち上げて改善検討を進めます。

◇西湖・田沢湖姉妹湖提携調印式について
 田沢湖で絶滅したクニマスが、富士河口湖町の西湖で約70年ぶりに生息が確認されたことを受け、その後、両市町による相互交流が進み、11月2日に佐藤議長にも出席いただき、中坊徹次京都大学教授等の立ち会いのもと、「西湖・田沢湖姉妹湖提携」調印式を富士河口湖町で行いました。
 今後は西湖のクニマス保全、また田沢湖へのクニマス里帰りに向け、両市町が西湖・田沢湖の環境保全について協力し、観光・漁業・文化・人的往来等で親善関係を深めいくことになります。多様な分野で多彩な交流が進むことを願っています。
 また、富士河口湖町で開かれたクニマスシンポジウム運営委員会に、本市からも関係者が出席しました。こちらからは田沢湖の水質改善について報告し、またクニマスの生態展示を要望しました。運営委員会は、今後さらに情報交換を行いながら、クニマスの適切な保全方策や課題について広く認識を深める、クニマスシンポジウムを来年3月富士河口湖町を会場に開催する準備を進めています。

◇国内交流事業等について
 農産物等の販路開拓とPR活動を目的に、埼玉県川越市で10月29日から30日に開催された川越産業博覧会への出展参加を行いました。今回の出展が初めてということで、「おやま囃子」も参加し、2日間の来場者数約2万5千人の会場を大いに盛り上げ、仙北市をPRできたものと考えています。
 また、11月19日から20日の2日間、3市連携交流提携を結んでいる茨城県常陸太田市の秋まつり、災害時防災協定を結んでいる茨城県高萩市産業祭へ、それぞれ観光物産展の出展を行いました。
 両市とも出店依頼をいただいての参加です。全国的に複数の自治体からお声かけがありますが、相互交流が基本です。仙北市にもおいでいただければと考えています。

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