2011年12月10日土曜日

【高橋豪議員~マニフェスト総括】


●高橋議員質問:市長が公約に上げている8つの約束、40の政策について検証的意味合いで質問をする。多岐に渡る事項について、これまでの2ヶ年間を振り返り、良かったと思う点、課題のある点、内容を変えなければならない点など、いろいろ出てきているかと思うがどうか。

●答弁:具体的に良かったと思う項目を約束の順に挙げる。約束1の「私が仙北市のエンジンになります」では、「市民要望事業の達成度調査」が完了し、市民の要望と現実の差を整理できたこと。約束2の「4年間で所得を10%増やします」では「総合産業研究所」の創設で新しい農業政策が芽吹いてきたこと、また「産業振興基本条例」の設置で、仙北市発展の礎を産業振興と位置付け、今後の政策基礎が確立できたこと。約束3の「医療を再生し福祉を充実します」では、全国でも類を見ない「医師確保対策奨学金制度」の創設や「角館病院新築事業」が動き出したこと、また小規模多機能型福祉施設整備事業の複数実現や「障害者の職場づくり」につながる大曲養護学校の分教室開校が現実味を高めたこと。約束4の「市民分権を進めます」では、「地域運営体」が全地区に立ち上がり、市民主体のまちづくりがスタートしたこと、また市民と市の協働を進める「まちづくり基本条例」を提案できたこと。約束5の「行財政改革を断行します」では、「市役所の当時の計画を凍結」できたことや、これに代わる新スケジュールをお示しできたこと、副市長・教育長の理解をいただき、「特別職の報酬をカット」できたこと、「物品調達業務委託の市内発注制度」をルール化したことで、市発注の工事業務については、平成19年度の88%から平成23年度で97%まで増すことができたこと、「全市高速ブロードバンド化」は既に達成され、次の目標だった全市光ケーブル設置が、平成25年度で完了する見込みが立ったこと。約束6の「次世代育成に力を注ぎます」では、「読書環境再編計画策定」に係る「市民読書」条例の制定で、読書活動が飛躍的に前進できたこと、また「県立高校市民会議」の設置で、角館高校と角館南高校の統合が促進されたこと。約束7の「生活を守る仕組みを強化します」では、職員自らが「市民声かけ運動」を展開してくれていること、また東日本大震災を機に、各地域センターに生活全般に渡る相談窓口を開設できたこと、などが思い浮かぶ。約束8は検証事項なので割愛。
 問題があった事項、また内容を変更しなければいけなかった事項としては、約束2の「食品加工産業群の育成」は、まだまだ時間がかかる。総合産業研究所の取り組みをもう少し時間をかけて継続する必要性を感じる。「芸術文化産業の育成」は国民文化祭が決定して弾みがつくものと期待しているが、開催までの短時間で、基礎的な活動を急がなければならなくなった。約束3では、「癒しの医療まちづくり事業」で、温泉療法医を1人から3人、温泉療法士を0から20人にの達成目標は既に実現できた。しかし東日本大震災の発生で温泉地自体の観光客が激減し、震災以前の戦略を見直ししなければいけない。約束4では、「地域運営体」の活動に新たなルールづくりの必要性を感じる。約束5では行財政改革の断行と同時に、職員間の意識の共有が喫緊の課題で、この解決策の具体案が欠けていること、約束6では「少子化対策・子育てプロジェクトチーム」の一部を成す市立保育園・幼稚園のあり方検討会の議論はスタートしているが、少子化対策の議論が本格化していない。約束7では「ライフライン総点検事業」を行った結果、神代地区の水道事業をますます早く進めなければいけないことを認識しつつも、水源の確保に難儀をしている実情があること、など。
 市民から期待され、これに答えるために政策としての運用が始まっている制度が幾つもありながら、市民には改善の実感がない。国家が抱える閉塞感、仙北市行政に対する不信感、私自身の力量不足などいろいろな要素があると思うが、この辺りも今後じっくりと検証したい。

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