2011年12月15日木曜日
震災がれきなど常任委員会で
昨日から始まっている市議会の各常任委員会で、冒頭のあいさつの際にお話をさせていただいた3件についてお知らせします。
●所得税還付等調査について
先月末、所得税還付等調査委員会報告・同市民検証委員会報告を受け、必要な対応が本格化している状況にあります。今後、正すべきを正すしっかりとした姿勢のもと、国や県などへの返還金協議も本格化しますが、その前段、市長自らが、調査結果の公表・報告、そしてご迷惑をおかけしたことでの陳謝が必要と考え、先月29日には秋田県知事を訪ねました。同様に、国税当局に対する報告と陳謝を早く行うことが、信頼回復の一歩と考えています。そこで大曲税務署、また仙台国税局の訪問日程を調整していますので、ご了解をお願いいたします。
●集客対策と消費対策追加案について
震災後、観光客の激減や市内消費行動の冷え込み改善策の一つとして、観光宿泊客に対する宿泊料割引サービス、宿泊クーポン券・宿泊ファミリー券のプレゼント事業を行ってきました。これまで2回は終了し、1回は現在も期間中です。地元関係者にも好評をいただいていますが、なお風評などによる落ち込みが続いていて、特に今後の冬期シーズンが年間営業を大きく左右することから、再度、宿泊割引サービスによる集客対策の必要があると判断しました。そこで利用希望者を12月26日から平成24年1月13日まで新規に募集し、利用可能期間を1月20日から3月27日までとする「第4弾宿泊クーポン券プレゼント事業を行いたいと思います。
なお必要財源については、これまでお認めいただいていた予算の残額を積み上げて対応したいと考えています。市からは1人あたり2500円を500人に、また宿泊施設の自助努力でこれにさらに500円を上乗せいただけるとのことです。利用者には合計3000円の割引となります。
●震災がれきについて
市はこれまで岩手県での独自現地調査、また関係部署7部局で構成する検討チームの設置など、受け入れの可能性調査を行ってきました。この検討チームから、秋田県で広域処理を依頼された4自治体の災害廃棄物が、「放射能レベルは国の示した安全指標1㎏当たり100ベクレル以下を担保できる」との県の公表などを踏まえ、受け入れについて市民の皆様と検討ができる条件が整った旨、報告を受けました。
これを受け、今後市民の皆様と意見交換を行いたいと考え、ただ今日程調整の作業に入っています。議会最終日までにはお知らせできると思います。
受け入れる場合の廃棄物は、可燃はゴミ処理施設の大規模改修の最中で、想定外の受け入れには能力的な不安があることを検討チームから聞いています。そこで現在は、受け入れがれきを不燃廃棄物を対象に考えています。処理をする場所については、埋め立て容量、また陸路を前提とした運搬ルートを考慮すれば、当面の候補地としては、岩手県から直近の田沢湖最終処分場が適当ではないかと考えています。
県は市町村説明会を今月27日に予定しています。またこれに先立ち、15日・16日の両日、岩手県への現地調査も実施する連絡を受けています。この調査には市の環境保全センターから職員を参加させたいと思います。
また一般質問の際、お話しをした新行政連絡員制度の設立に向けたご相談を、市内3ヶ所で開催する準備を進めてきましたが、この日程が19日(田沢湖)・20日(角館)・22日(西木)で確定しました。この会は集落・町内の代表者の方々に参加を呼びかけているので、同会でも、震災がれきの対応に関する市の現状などをお伝えしたいと考えています。
いずれ、震災がれきの受け入れについて、私は受け入れたいとの思いで、今後の対応を構築しています。県・関係機関から十分な情報を得ながら、市民の皆様の意見交換、そして議会とのご相談、どうかよろしくお願いいたします。
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