2010年5月15日土曜日

伊藤髟耳さん


 平福記念美術館で開催の伊藤髟耳(いとうほうじ)展に。日本画展を観るのは何年ぶりかな。既に4月17日から始まっていて、連休中も多くの皆様が足を運んでくれています。6月6日までの開催ですが、今日は午後から子ども達とワークショップがあって、先生が直接絵の楽しさを教えてくれると言うのでご挨拶。そしたら…。なんて魅力的な人なんでしょう。画壇の最高峰のお一人というので、気難しい方と言う先入観がありましたが、これがとんでもない。本当に気さくで穏やかで。
 「画材とお話をして、画材からいろんなことを教えてもらっています」、「人間は生き物ですから変化し続けるんですよ」と一言一言が心に染みます。お話でギスギスした心を氷解くださった上に、市に大切な一枚をご寄贈しましょうとのお申し出。ウ~ン、どうやって謝意をお伝えしたらよいのでしょう。卓上に置ける絵もいただいちゃった。

※伊藤髟耳氏
 日本画の発色の美しさを追求し続ける日本美術院の重鎮。生き生きとした人物を描くことを仏像の写生から出発し、人物や原風景、郷土民具を題材に独特の絵画の世界を築くが、作風は留まることなく変化し続けている。伝統的な日本画に明るい爽やかな画面と現代の日本画表現を追い求めた力強さ、率直で自由な表現が観る者の心を離さない。

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