2010年5月8日土曜日

臨時議会で…その4


 臨時議会での報告内容、その4です。

《低温による農作業への影響と経済・雇用状況》
 天候不順による低温が続き、農作業の遅れや農作物の生育への影響を心配しています。
 4月の気温は、平年より2℃~3℃低い日が続いていて、農作業には1週間程度の遅れが出ているようです。
 このため、県普及指導課、共済組合、JA等の関係機関と情報交換を行い、稲作情報や技術情報等により、育苗ハウス内の温度や農作物の管理について注意を呼びかけています。
 5月以降は、平年並みか気温の高い日が多いとの見込みですが、今後とも関係機関との連携のもとに、適切な技術指導に努めます。
 次に経済・雇用状況についてです。
 仙北市における現在の雇用状況は、3月末現在、ハローワーク角館で有効求人倍率0.31倍です。昨年同期が0.22倍で若干改善していますが、依然として低水準で、景気の回復には至っていません。4月に入り、立て続けに市内建設業者の事業停止もあり、むしろ大変厳しい状況と認識しています。
 市としては、国の「中小企業緊急雇用安定助成金」制度を利用して、休業を実施した事業主に対し、休業等に係る手当の一部を補助し、雇用の維持と解雇予防を図ることや、事業所が従業員の技術習得・資格取得研修を実施する場合、その経費の一部を補助することなどで、企業を支援しています。
 また、仙北市雇用創造推進協議会による雇用拡大や、人材育成・就職支援の各種セミナーの実施で、少しでも雇用の拡大につながるよう努力を続けます。

《お花見の状況》
 角館の桜まつりは、4月17日にスタートしましたが、前半低温が続いて開花が遅れ、見頃がゴールデンウイークにずれ込んだため、「角館の観光行事実行委員会」の判断で、会期を5月9日まで延長しました。これに伴い、警備費等がかかり増しになるため、「桜まつり事業費補助金」の増額については、専決処分で対応させて頂きたいと思います。刺巻湿原ミズバショウまつりも会期を1日延長しました。八津・鎌足のかたくりも盛況でした。
※もう少し詳しく議会に報告しましたが、人出の数などは概数のため省略します。

《温泉事業》
 温泉造成の殆どを賄っているカラ吹き2号井は、掘削後36年が経過して老朽化が進み、平成20年度に地上に出ている管の放射線検査を行いました。その結果、管が著しく薄くなっていることが判明し、早期に埋め戻しをしなければならないとの報告を受けています。
 その対策を講ずるには、カラ吹き2号井の噴気を再利用するとしても、代替井戸を新たに掘削した後、現井戸を埋め戻したうえで温泉を供給することになります。そのためには、どうしても一定期間温泉供給を停止しなければいけません。温泉供給停止というリスクを免れるためには、新たな源泉を確保した後、カラ吹き2号井の代替井戸を掘削するという手法が最善との判断から、新たな温泉井戸の掘削に最適な位置を選定するための調査を行い、候補地を選びました。今後の事業推進には、近傍にある乳頭温泉郷の温泉旅館施設各位の同意を得ることが前提で、関係各位に、ご理解とご協力をお願いしている状況です。
 このような事情から、カラ吹き2号井の管理には万全を期してきましたが、本年1月末に蒸気漏洩を確認しました。漏洩箇所の詳細を調査したところ、直径3ミリメートルの穴を発見しました。早急な対策の必要があったため、雪解けを待ち、4月6日及び7日に蒸気管修繕工事を実施して、応急措置を施しました。
 残りの部分についても、引き続き補修工事を実施し、設備の保全に努め、現段階で取り得る限りの対策を講じています。
 また、根本的な解決策となるカラ吹き2号井に替わる井戸の掘削については、入念な調査のうえ関係各位のご理解とご協力をいただきながら、今後も協議を進め、早期に代替源泉を確保して、温泉の安定供給に努めたいと考えます。
 カラ吹き2号井が使用不可能となれば、国民休暇村から田沢湖高原地区までの施設へ温泉供給が停止することになり、その影響は計り知れません。同地域だけにとどまらない、本市にとって重大事案と言う危機感を持ち対応します。

《老人保健医療特別会計繰上充用専決処分》
 同会計は、平成20年度に後期高齢者医療制度に切り替わったことで精算の段階にあります。平成21年度分の国、県からの交付金が翌年度に精算されるため、平成21年度分交付金の歳入不足額を繰上充用するものですが、専決処分で対応させて頂きたいと思っています。ご理解くださいますようお願いいたします

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