2010年5月13日木曜日

臨時議会、そして弘前へ


 全国伝統的建造物群保存地区協議会の総会と研修会が、昨日(12日)から3日間のスケジュールで始まりました。昨日は午前から臨時議会の議会運営委員会や本会議が開催されていて、弘前に向かったのは午後の3時。そんなわけで6時30分過ぎからの交流会に参加をさせていただきました。写真は交流会前に披露された津軽三味線の演奏風景。かなり感動します。今から20年以上前、ウチの近所の日月田神社を会場に、青年会が主催した「津軽三味線を聞いて朝まで呑もう会」を思い出しました。津軽三味線とお酒は切っても切り離せない…。
 ところで昨日の臨時議会。後になって複数の方から「控訴の判断は適切だったか」と電話をいただいています。国保が全額減免となっている人で、病院にかかる経費の一部個人負担分も全部国保で担うべきだとする判決に対する提訴案件のことです。自分は「命を守るための財源負担の公平性、恣意的判断を抑制するための基準の考え方、本判決が他市町村に与える影響」など、いろいろな局面を考え抜いて、議会に控訴の議案を提案することにしました。原告の方と“争う”気持ちではありません(むしろ、現制度のもとで市町村長に裁量権を委ねている国に対してかな…)
。今回の判決を受け入れた場合、毎日を必死に暮らしている人たちが頑張って納めてくれた国保税と言う小さなお財布から、さらに今回のような個人の一部負担を賄わなければならなくなります。このような事態になれば、国保会計は破綻です。それでなくとも仙北市の国保会計はひっ迫していて、加入世帯の59パーセントが既に国保制度上の減免や一部減免を受けている状況です。生活保護法の対称となる方は、国の制度(大きなお財布)で医療扶助サービス等も受けられます。でも申請主義ですからどちらかでとは強要できません。
 財源の負担者に不公平なことが起こらないよう、また市町村長に委ねられた「判断上の適切な基準」とはどのようなものなのか、そして全国の財政力が乏しい市町村での命を守る財源問題などなど、もう一度司法の判断を仰ぎたい思いで控訴したことをご理解ください。

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