2025年2月11日火曜日

12日はカンデッコあげ


 仙北市西木町「中里のカンデッコあげ」が、12日夜6時から行われます。他に類のない奇祭です。今の秋田に最も重要な民俗文化財(国・県)だと…。

 豊穣多産・災疫退散を願う小正月行事です。私の中では良縁成就(人や仕事など良いご縁に恵まれる)、子授祈願(子どもが授かるよう願う)で、ここ以上にご利益がある話しを聞いたことがありません。まさに人口減少が著しい秋田県の救世主です。行事は旧暦1月15日の夜、中里塞の神堂の前で行われます。まず堂内に何体も並ぶ巨大な金勢様をお参りください。そしてカンデッコ(鍬の方言:朴の木で作った鍬と、胡桃の木を彫った男根を注連縄の両端に結わえたもの)をいただき、願い事を心で念じながらお堂前のご神木に投げかけてください。上手く枝にかかれば願いは叶います。そのカンデッコを落として家に持ち帰り、果実の木にかけると豊作になると信じられています。

 今年のカンデッコは約100個。保存会の布谷毅久雄会長(写真)は、「遠慮しないでお申し出ください。皆さんにカンデッコあげを体験して欲しいと思っています」と話していました。

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