2014年7月4日金曜日

バイオエネルギーセンターから出火

皆さんには、大変に申し訳のない事態となっています。昨日の16時13分頃、西木町に建つ秋田スギバイオマスセンター(木質バイオマスガス化発電システムで電気と熱をつくる施設)が火事になって、隣り合っているクリオンとにしき園、ご近所の皆さんに一時避難をお願いしました(避難解除は19時20分)。同センターには揮発性の高いアセトン20リットル缶×3缶があり、爆発したら大変との判断です。

 にしき園には92名の入所者が、クリオンには14名の宿泊客がいました。にしき園の入所者の皆さんは、移動に車イスが必要だったため、市役所をはじめ、多くの皆さんに介助サポートをいただきました。日頃から避難訓練を行っていただけに、混乱や体調を崩された潟などはありませんでした。避難先は仙北市役所の西木庁舎と西明寺小学校体育館です。車輌や人員提供、また夕食の避難先への搬送などで、仙北市社会福祉協議会、県南福祉会清流苑、愛仙の方々など、本当にご支援をいただきました。重ねて御礼を申し上げます。

 今も現場で出火原因など調査が行われていますが、第1発見者などの話を総合すれば、出火場所は発電設備建屋のチップ乾燥機付近とのことです。実は同センターは、7月1日から水蒸気実験(炉内温度を高めるため)の準備に入り、昨日7月3日から7月5日まで3日間の予定で実験を実施する予定でしたが、その作業との関連性は低いと見ています。

 火災は消防の皆さんのご尽力で早い時期に鎮火しました。難しかったのは電気の復旧でした。電気がなければクリオンではお客様にサービスができないし、にしき園には入所者をお泊めすることができない…。発電車や発電機の調達、他施設への空き室の確認など、二重三重の対策を取っていましたが、電気保安協会と東北電力のご協力で、20時に電気が復旧。これで避難先から入所者をお迎えする準備が整ったことになります。消防団の皆さんが自主的に車イスを押して、避難先からにしき園に入所者を連れてきてくれました(写真)。本当に本当にありがとうございました。また深く深くお詫びを申し上げます。

3 件のコメント:

  1. 施設の中に揮発性の高いアセトンがあることが知らなかった。地元住民も知っていた方はいないのではないでしょうか。ホームページでも載っていましたが最初の一発だけでその後の更新がないので状況が分かりません。情報の公開に物足りなさを感じる。

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  2. お手紙をありがとうございます。同施設はガス化の際に細かなクズ(炭素)が発生するため、フィルターを設置していますが、アセトンはその洗浄液として使用しています。作業に必要な薬剤としては、法的な問題はありませんが、火災が起きたときには引火すれば爆発の可能性があるとのことでした。本当にお騒がせをしました。

     なお、この事案では、火災発生後には防災無線などで報告を行っていますが、市民の皆さんへの情報提供力が充分とは言えない現状があります。出火原因についても確定的要因を示すことが困難で、推測としては乾燥機付近だと思われるとのことでした。

     なお7月15日の広報でページをいただき、市民の皆さんにお詫びさせてもらいました。この後も、被害額の検証など行われる予定で、一定の精査が終了できる段階で、皆さんにさらに情報提供ができればと思っています。

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  3. 私も市民の一人として情報公開の遅さを強く思います。
    という以前に市役所は間違いを正すということをどう考えているのでしょうか。
    例えば春の桜祭りの期間には我々もボランティアとかでお手伝いを買っていますが、今年配られた役員とかの名簿の間違いの多さにビックリ。去年も言ったのですが、
    それを今年も職員の方に言ったらなんと言われたか。
    それは去年も同じだ。観光課がアホだから、と。
    観光課がアホでも何でもいいのですが、2年も続けて同じ間違いをしても気づかない管理職員のレベルが低すぎるではないか。
    間違いだらけの物を作った費用とレベルの低すぎる職員の人件費が無駄だと思いませんか。
    この紙を門脇市長は見られたのでしょうか。情報が門脇市長まで伝わらない組織なのかな。
    これからも大きな行事が続くでしょうが、こんなレベルの管理職しかいないようでしたら大事故が起こるような気がします。徹底した検証が必要では。
    悪い情報ほど上まですぐに伝わる、これが危機管理ではないかな。

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