2013年2月2日土曜日

玉川温泉で慰霊の会


 玉川温泉の岩盤浴場付近で雪崩が発生し、3人の皆さんが亡くなってしまう事故が起きてから1年が経ちました。亡くなってしまった皆さんのご冥福をお祈りするしかない非力を悔やみます。ご家族の悲しみはいかほどでしょう。

 昨日、周辺の4宿泊施設が組織する玉川温泉岩盤管理協会の主催で、慰霊の会が開催されました。実は玉川温泉は、事故以来毎月1日に慰霊の会を開催していました。今回は1周忌と言うことで自分も参加しました。しかし、この行為で迷惑をかけた方々がいなかったか、心配をしています。自分は献花・黙祷の後、「心よりのお悔やみ、そしてお見舞いを申し上げる。安全を確保することが第一。自治体の長として、この思いを再認識するために参加をさせてもらった」とあいさつをさせてもらいました。

 一部のマスコミが、遺族の皆さんにお知らせしないで慰霊の会を開いたこと、また慰霊の碑が撤去されていることを疑問視する記事の掲載があります。玉川温泉では先月、遺族に対し、ご霊前でのご焼香などさせていただけないか、連絡をしていたと言います。ご多忙な皆さんだったこともあり、結果的には1家族でしかその思いが叶わなかったお話しを聞きました。遺族の皆さんの思いは複雑で、共通の行動をとることが辛いと言う心中も伺っているとのこと。遺族の皆さんを案内することを断念した同協会の配慮は理解できます。また慰霊の碑については、国立公園内の景観上の規制によるもので、玉川温泉に非がある事ではありません。もともと、慰霊の碑を建立しようとしたとき、仮に碑を設置することで国が温泉や仙北市を処罰されても仕方がないのではないか、慰霊の意を介さない国ではないはずだ、そんな思いもありました。現在は環境省からの指導があって事故現場から撤去していますが、正式な手続きをどう進めるか、地元・仙北市が関係省庁と協議をする中で光明を見出せればと思います。

 写真は哀悼の会からの帰り道、雪の壁をぬって走る車の後ろ姿です。春になったら、警察の捜査が終局したら、岩盤浴の方向性が決まったら、遺族の皆さんをご案内しての慰霊の会が開催できるでしょうか。

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