2013年2月23日土曜日

五十嵐農政局長のお話


 東北地方整備局(国土交通省)、東北農政局(農林水産省)、東北経済産業局(経済産業省)の各局長が出席し、現状の分析と将来展望などをお話しいただいた会に出席しました。東北整備局長の徳山さん、東北経済産業局長の山田さんは、このブログでもお馴染みなので、東北農政局長の五十嵐さんのお話をほんの少しご紹介します。

 五十嵐太乙(たいいつ)さんは群馬県のご出身。東京大学を卒業し農林水産省に入省。昨年9月に現職に着任しました。今回は「しあわせの農村建設…唯物論と観念論」と題した講話でした。何やら他の皆様とトーンが違います。50分の時間の中、カントやヘーゲル、マルクスなどなど、昔、倫理社会か何かで聞いたことのある哲学者のお名前が続出します。よくよく聞いていたら、「地域社会、特に農村社会には、その昔、健全な魂があった。一人ひとりが役割を果たす場があった。しかし時代が進むにつれて地域から人が減り、活力が萎んでしまって現在に至った。農林水産省がやらなければいけないことは、農村の幸せづくりだ。個人と社会がどんな関係になったら、人は幸せになれるか、それを考えなければいけない。行政マンは誰かに幸せになってもらうために仕事をしなければいけない。オランダは農業を知識集約型産業に転換し、世界第2位の農産物輸出額を実現した。日本も1次産業単独ではなく、川下の食品産業等と結びついて、地域の収入基盤を強化する必要がある。そのモデル的な取り組みは既に始まっている」…。こんな内容です。もっと時間をいただいて、じっくりとお聞きしたいお話でした。
※写真が暗くて済みません。スクリーンの左にいるのが五十嵐局長です。

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