2026年7月2日木曜日

石文(いしぶみ)


 まだ文字がなかった遠い昔、人々はどうやって離れた相手に気持ちを伝えたのでしょうか…。向田邦子さんのエッセイを読んで、石文と言う方法があったことを知りました。

 以下〝男どき女どき〜無口な手紙〜〟から。「男は自分の気持ちにピッタリの石を探して旅人にことづける。受け取った女は目を閉じて掌に石を包み込む。尖った石だと病気か気持ちがすさんでいるのかと心がふさぎ、丸いスベスベした石だと息災だな、と安心した」。石の形状、さらに感触が語りかける情報は、もしかしたら文字以上に能弁かも…。

 私も石文をしようと思い、今の気持ちにピッタリの石を探しました。色、大きさ、カタチ、質感…、これは本当に難しい作業ですよ。

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