大仙市刈和野でお話し会。「辰年に龍のこと」と題し、雄物川の洪水と大綱引き、カッパと龍の関係など、これまでの取材記録から持論をご披露しました。あの柳田國男さんは…。
民俗学者・柳田國男さんは、「妖怪は神の零落した姿」と指摘しました。この分析で言えば、龍の成れの果てがカッパと言うことになります。でも…、今回のお話し会で、私は「カッパの上司が龍です。カッパは人間界に共生する龍の使い手のような存在です」とお話しました。十返舎一九が描いたカッパと尻子玉(大江戸化物細見)には、カッパが人間から尻子玉を引き抜き、それを自慢げに見せる図があります。確かに尻子玉はカッパの好物ですが、そこには自分が食べるか、または龍神のご機嫌伺いで献上する…みたいな記述があって、2者の力関係を推測することができます。
いえ、これがお話し会の中心ではありません。浮島神社と大綱引きのこと、その大網が私には龍に見えること、洪水を鎮めた人柱伝説、太郎とたつこの伝説などなど…、アッと言う間の1時間でした。皆さんご静聴ありがとうございました。
刈和野生まれ、刈和野育ち、辰年生まれ(今年還暦)、父の名前は龍治、、、父も辰年
返信削除なんかカッパに親近感感じずにいられません。
そういえば、父は頭の上の方がカッパの皿のようにツルっとしてました。カッパになってたのかも(笑)です。
素敵なお話ありがとうございました。