気になっていた一冊を買いました。「いちからはじめる」(松浦弥太郎著・小学館文庫)です。〝えっ、ゼロからじゃないの?〟と思って読み進んだら…。
松浦さんは元・暮しの手帖編集長。「今日もていねいに。」とか、「100の基本」とか、読みやすく静かで大好きなエッセイストです。そんな松浦さん、どうして「いちからはじめる」だったのか、次のようにありました。
〝たしかに暮しの手帖時代に蓄積した知識、経験は貴重です。何でもコピー&ペーストすれば完成品はすぐにできます。でも、これに依存したら新しいものを生み出せません。未来にもっと素晴らしいものをつくるために、過去に頼らない。でも人はコンピュータのように、全てを完全に消去できません。それらは既に自分の一部になっているのです。だったら、このいちを大事に持っておいて、いちからはじめることにしました〟と。
さらに松浦さん、〝何かをはじめるとき、僕は今すぐスタートします。今日だったら可能なことも、明日は難しくなるかも知れません。そしてスタートの旗を揚げてしまうんです。その旗に共感する人が集まり、ロジックや方法を一緒に考えてくれます〟と。
手探りでも進みましょう。必ず何か生まれますよ。
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