2017年4月3日月曜日

市民と共に「仙北市の明日を拓く」仕事をしよう!

 以下は、本日市内5ヶ所で行った職員への年度始め訓示概要です。今年度に取り組む重点事業などは既に周知していることから、これらは省き、
1.市民が財産
2.絶えず最新情報を発信する
3.職場は自分たちでつくる
4.自信を持とう
の各項目で、仕事に対する心構えと対応確認を行いました。市民の皆さんも共有をお願いします。

1.市民が財産
 今年度も、市民の皆さんから多くのご要望をいただくことが予想されます。日常業務に加え、突発的に飛び込む一つひとつをしっかりと受け止め、しかし地方公務員として、法令を遵守しながら職務を遂行してください。市民は仙北市の主役・財産です。当たり前のことですが、法律は全ての場面を想定し、その判断や対処法が書かれていません。法律を読み解き、市民の要望に何としたら応えられるか、そのシナリオを書き、市民の思いを実際カタチにするのが、皆さんの腕の見せ所です。ここに仕事の面白みがあると言っても良いほどです。
 物事は最初の一歩が誠に重要です。特にファースト・コンタクトを大切にしてください。その時、初めから「それはできません」と言う返答は絶対に厳禁です。こうした対応が次々に問題を複雑化する経験を、私たちは何度もしてきました。「少し検討させてください」と先ずは市民から時間をいただき、法律・規則を調べ、その知識を自分の血と肉にして、そしてチームで議論を重ね、上司に相談して答えを出す…、これが手順です。どんな些細な事案でも、丁寧な対応をお願いします。
 特に窓口業務は、仙北市の顔・市職員の花形です「市民はお客様」、「私たちは総合サービス業の一員」だと肝に銘じてください。そんな仕事ぶりが組織再編・庁舎整備の力になります。市民は私たちの最良パートナーです。忘れないでください。
●目標その1~あいさつ運動と窓口対応力の強化・徹底~


2.絶えず最新情報を発信する
 もちろん守秘義務は徹底してください。しかし、せっかくの制度が市民に浸透していなかったり、各職場の職務内容が伝わっていないことで、「市役所は何をやっているのか分からない」と言う誤解が多数あります。これは本当に残念なことです。最低限でも市のホームページやフェイスブックなどは、最新の情報をアップしてください。また外部のマス・メディア、新聞やテレビなどを徹底して利用してください。各部門で誰がその担当を担うのか、職場内で今日すぐに決めてください。広報は組織の生命線です。そして広報は市民のまちづくり意識を、一歩も二歩も前進させる力になります。職場ごとにフェイスブックやインスタグラム、ブログ、ツイッターを始めたら、毎日の仕事を市民がどう評価しているか、リアルタイムで分かり改善点も見えてきます。最初は面倒でも、そう時間が経たないうちにこの業務が楽しくなるはずです。
 さらに私がお願いしたいことは、皆さんそれぞれが、もっともっとSNSを活用して、皆さん個人が情報の受・発信者となって欲しいことです。職務上知り得たことを発信して欲しいというのではなく、例えば「○日にはこんな取り組みを行います。是非ご参加ください」とか、市民に向け、県民に向け、または友人に向け、既に公が発信している情報だったら、皆さん個人でもさらに発信して欲しいことをお願いします。オープンで市民協働の市役所を、皆さん自身で実現するのです。
●目標その2~一人ひとりが仙北市の報道官になろう~


3.職場は自分たちでつくる
 昨年度で退職された先輩職員のお話で、なるほどと思ったことです。確かに自治体として市長・副市長・教育長・病院事業管理者など、各行政組織で特別職がいて、その意志で皆さんは職務にあたっています。しかし働く側からすれば、与えられた職場で窮屈に上の命令を聞くだけでは、私の経験から言っても満足することは考えられません。命じられた職場ではあるけれど、その職場をいかに仕事ができる環境にするか、その仕事自体を楽しいものにできるか、これは皆さんの取り組み次第です。ある部長が「前に進まなければ行けない場面では、その業務の担当以外の職員も交えてミーティングを重ねた。飲み会や課内の親睦旅行も実施した。直接仕事には関係ないように見える時間が、今思えば重要だった」と話してくれました。ご縁があって職場を同じくする皆さん同士です。担当以外の相談に乗るような時間的余裕もない、予算もない、人も足りない、これが現実でしょうけれど、だからと言ってイヤイヤ仕事することは、皆さん自身の人生を語るとき、余りに残念ではありませんか。置かれた環境を居心地の良い場所にする、職場を自分たちでつくる、そうした作業が必ず仕事に好結果となって現れると、これが退職された先輩の言葉です。
 特に職場に新しく配属となった新人の目線は重要です。上司の皆さんの役割で大きなものは職場の人材育成です。同時に新人の役割の一つは職場に伝わる慣例との決別、そして活性化です。新人の目で見て「これはオカシイのではないか」は、言葉で上司に伝えてください。そして、それが当たり前だと思っているかも知れない上司は「ハッ」と気付いてください。改善の手法を職場で検討してください。例えば、お客様カウンターに季節の花を飾るでも、朝は仕事に就く前にチームで朝の会を開催するでも、手分けして残業のない職場にするでも、予算がなくてもできることはあります。今日から始めてください。
●目標その3~心地よい職場づくりに全セクションで取組もう~


4.自信を持とう
 特に私が着任してから、仙北市は本当に辛い事件・事故・災害が続きました。市民の皆さんも職員も、立ち上がることができないくらい苦しみ、もがきながら、多くのことを経験し、その都度、最善の手法でこれらに立ち向かい、乗り越えてきました。だから今日があります。私たちは、どんな苦難に負けない精鋭部隊です。
 今では、県内各地から「仙北市の取り組みが秋田を再生させる希望」とまで言われるようになりました。仙北市が秋田の観光を変える、農林業を変える、福祉を変える、行政サービスの在り方を変える、最先端技術開発のインキュベーターなど、期待の声はどんどん高くなっています。
 私たちだったら、その声に応えることができます。先達から受け継いだ「歴史と文化と新たなまちづくりにかける情熱」は、市民や職員の一人ひとりのDNAにしっかりと組み込まれています。
 「市民の財産と安心・安全を守る」、「いかなる場合も生活を支える」、「市民の所得を確保する」、「健康と医療を提供する」、そんな行政の使命に、私たちは応える力が確実に蓄積されています。自信を持ちましょう。そして次の高みを目指すのです。
 私は、毎日の職務に取り組む皆さんを絶対信頼しています。皆さん一人ひとりは「私たちだったらできる」、「私たちでなければできない」、そんな存在です。どうか年度始めにあたり、各自それぞれしっかり自覚してください。
●目標その4~自信を持とう~


 いずれも、皆さんが心も体も健康でなければ叶わないことばかりです。自身の体調管理、そして周囲の同僚にもお気遣いをお願いします。
 繰り返します。市民と共に、仙北市の未来を拓く作業に全力であたってください。今日から再スタートです。

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