2012年9月28日金曜日

9月議会閉会のごあいさつ

9月4日開会の第4回仙北市議会定例会の閉会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
 本定例会初日に提案した議案等、及び本日追加提案の案件について、活発かつ慎重な審議をいただき、提案した議案についてご可決・ご認定をいただくことができました。ありがとうございました。
 所得税還付等の事案については、所得税関係は一般会計補正予算第3号で、また交付税関係は追加提案の補正予算第4号で、それぞれご可決をいただきました。これをもって所得税還付等事案に係わる影響額は、すべて予算計上されたことになります。
 この2年間、事案の解明にあたり多くの皆様にご協力をいただきました。影響額の確定や事後処理については、総務省・国税庁・仙台国税局・大曲税務署・厚生労働省・社会保険診療報酬支払基金・秋田県市町村課・秋田県税務課・秋田県長寿社会課・仙北県税事務所等などなど、多くの皆様からご尽力、ご指導をいただきました。
市議会の皆様には、真摯に事態を受け止めていただき、厳しいご指摘やご意見、さらには今後の対応について、たくさんのご提言をいただきました。そして何よりも市民の皆様には、多大なご迷惑、ご心配をおかけしました。重ねてお詫びを申し上げます。また、これまでのご協力に心から感謝申し上げます。

 続きまして、議会の皆様にご報告を申し上げます。
 はじめに、仙北市渇水対策本部の状況報告についてです。
 今年の夏から秋にかけての異常な猛暑及び少雨による水不足が顕著になっていることから、9月19日、「仙北市渇水対策本部」を設置し対応に当たっています。特に神代地区の水不足が深刻な状況にあることから、対策本部では、湯沢河川国道事務所、東北農政局の田沢二期農業水利事業所に対し、水利利用に関する緊急の要望活動を行いました。この結果、9月26日から田沢疏水から才津川への導水が始まりました。生活用水源の確保、浸透水による地下水の保全等に効果を期待しています。また個別の井戸水の枯渇等の連絡もあり、給水車による飲料水の提供や神代出張所車庫の水道の解放等で対応しています。なお、田沢湖の水利についても、雄物川の下流域までの渇水対策として一定の放流が行われ、水位が低下しています。このため、遊覧船の発着が困難な状況でしたが、9月29日より10月5日まで全便欠航する旨の連絡が昨日入りました。そこで秋田県や田沢湖観光協会とも協議を行い、現有の桟橋を活用した対応策を検討しています。工法や経費の負担も課題ですが、経済効果が広く見込まれることもあり、応分の負担も必要と考えています。

 次に、寿楽荘の建設計画についてです。
 社会福祉協議会で進めている養護老人ホーム角館寿楽荘の建設計画について、9月21日、白岩地区全体の住民を対象とした説明会を開催しました
 社会福祉協議会からは、白岩中学校跡地が周辺の環境面からも適地であり、保育園児や地域との交流にも積極的に取り組みたいとの説明がありました。参加者からは、寿楽荘の建設について特に異論は出ませんでしたが、工事が始まった場合の交通安全について十分注意してほしい旨の要望がありました。本事業については、平成25年度社会福祉施設等施設整備計画書が、9月25日付けで県に対し提出されています。社会福祉協議会では内示があり次第実施設計に取りかかるとのことです。

 次に、駒ヶ岳観光ホテルの経営譲渡についてです。
 田沢湖高原地区の中核的施設「駒ヶ岳観光ホテル」が、同地区でプラザホテル山麓荘を経営する法人へ経営譲渡されたとの情報を得ています。これにより、ホテル名も「駒ヶ岳グランドホテル」に変わるとのことです。従業員の解雇等はないようです。現在、経営譲渡の経緯等について情報収集に努めています。市の債権については確認のうえ適切に対応することにしています。

 次に、常陸太田市・秋田市・仙北市連携交流提携5周年記念事業「災害時における相互応援に関する協定書調印式」についてです。
 9月8日、常陸太田市・秋田市・仙北市による三市連携交流提携5周年記念事業を開催し、記念事業の一環として、三市による「災害時における相互応援に関する協定」を締結しました。この協定の効果を最大限に引き出すために、普段から3市の交流促進を図り、その絆を強めていきたいと思います。

 次に、大曲仙北広域市町村圏組合 中央斎場移転改築事業についてです。
 新火葬場の建屋部分の基本設計業務委託業者は、ヒアリングを含む3度のプロポーザル審査委員会を開催し審議を重ねた結果、9月7日付けで仙台市の「株式会社 山下設計 東北支社」、大仙市の「有限会社 館(たて)設計」、秋田市の「株式会社 小畑設計事務所」で結成する「山下・館・小畑設計共同企業体」が選定されています。

 次に、岩手県野田村の不燃系災害廃棄物についてです。
 野田村の不燃系災害廃棄物の分析データを入手し内容を確認したところ、溶出試験、塩化物含有量、放射性物質濃度、アスベスト濃度及びダイオキシン類濃度のいずれも、受け入れ処理の安全性に問題ないものと確認できました。この結果について、今後、向生保内地区連絡協議会の皆様や市民の皆様に充分説明していきます。なお、受入れについては、岩手県での調整結果を踏まえ、秋田県とも協議しながら対応していくことになると考えています。
 次に、田沢湖浄化センター再構築工事に係る発注事務手続きの状況についてです。
 日本下水道事業団から、今年度工事の入札について9月18日と24日に公告がありました。入札公告の内容は、今年度予定している汚泥処理棟の新築工事、機械設備工事、電気工事及び管理棟地下部分の耐震改修工事の4件に係る工事内容等です。
 この工事に係る入札は、10月10日と16日に行われ、10月下旬には工事着手する予定です。

 次に、各行事についてです。
 9月7日から9日まで開催された角館のお祭りは、昨年より5万人多い26万8千人の人出でした。安全を最優先してと言う思いで各方面にご協力をお願いしましたが、お陰様で、けが・事故等もなくホッとしています。
 16日に行われた田沢湖マラソンは、全国各地から4,869人のランナーに参加をいただきました。渇水や高温対策など、これまで経験したことのない問題に対応した大会でした。
 22・23日に開催された生保内節全国大会は、一般の部132人、年少の部20人が出場し、自慢のノドを競い合いました。
 23日に開催の秋田内陸リゾートカップ100キロチャレンジマラソンは、100キロの部に1,294人、50キロの部に414人、計1,708人の選手の参加をいただきました。
 各行事・大会等は、スタッフはじめ多くの市民ボランティアの方々に支えられ、いずれも盛会理に終えることができました。心から御礼を申し上げます。

 今後も、議員の皆様・市民の皆様方の一層のご指導とご助言をお願い申し上げ、閉会のあいさつとします。ありがとうございました。

※写真は中川地区婦人会の皆さん(中川小学校「三省まつり~豚汁づくり」)

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