2012年9月14日金曜日

安藤武議員(所属会派なし)への答弁

一般質問2日目です。午前に2議員から質問を受けました。その概略をお知らせします。
※ユーストリームでの映像発信も行っています。こちらもどうぞご覧ください。

【議員質問】1年間の検証運転など、市長の事業への思いは。
【市長答弁】
 全国的に見てもモデル的・先進性の高い事業だったことから、大きな期待感・高揚感があった。これまで当初計画の性能が発現できず、議会の皆様・市民の皆様には大変なご心配をかけた。しかし東日本大震災後の社会価値の一変で、重要性はますます増したのではないか。一時期、この事業分野からの撤退も考えたが、「失敗して終われない」という気持ちが発注者・施工業者の双方にあった。完成し、納品した施設だったにも関わらず、後に施工業者が多額な経費を投じて改修工事を実施するという対応は、これまでの公共事業ではあり得ない姿。施工業者の執念のようなものを感じた。現状は正常運転となっていること、本当に有り難いと思っている。

【議員質問】現状だとクリオンプールへの熱源供給は可能か…。
【市長答弁】
 当初計画にはクリオンプールへの熱源の供給計画はなかった。施工業者へ一年を通してプールへ熱を供給できるか問い合わせたが、冬期間は厳しいとの回答だった。夏期に熱を活用し、化石燃料を幾らかでも押さえたプール運営を行うという考え方はできると思う。

【議員質問】改修が行われた部分の資産価値をどう見るか。
【市長答弁】
  改修工事で施工業者が増設した機器類の資産価値は、施工業者からの聴き取りによると、工事費込みで約5億2百60万円と聞く。当初の取得金額が5億8千万円たったので、合わせると約11億円ぐらいになる。

【議員質問】その改修工事はどのように契約がされたか。
【市長答弁】
 市が相対する工事という形でないことを、先ほどお話しした。しかしいったん完成検査を終えて、支払いも終了した物件に、また民間業者が手を加えるのだから、何らかのルール作りが必要だった。そこで覚え書きを取り交わしている。

【議員質問】間伐材利用などの補助金は受けているか。
【市長答弁】
    平成23年度から、森林整備事業及び森林整備加速化・林業再生事業の拡充がなされ、間伐材等が集積されることとなり、原料チップの原木調達が容易になった。従来の事業単価と比較して補助金額で1ヘクタール当たり約5万7千円円程度が上乗せされている。原料を供給している「仙北市森林林業協議会」に加入している事業者が、県事業である木材産業振興臨時対策事業・間伐材安定化供給コスト支援事業補助金の活用で切削チップの製造に係る設備の増設や、林業・木材産業改善資金融資を活用して、木質チップの輸送力を改善するため運搬車両を追加するなど、この事業による間接的な効果が現れている。

【議員質問】本事業によりもたらされる経済効果をどう見るか。
【市長答弁】
 木質チップの原材杉(間伐材等)は、全量が田沢湖田沢団地、角館町西長野団地、西木町上桧木内団地ほか全て仙北市内で生産されている。全て民有地だ。平成22年度は27.3㌶、24年度は38.7㌶の森林の手入れがなされた。今年度は約100㌶を目指す。これらに係る労務や施設管理の雇用が生まれたことは事実。一方で間伐事業の補助金単価が大幅に増額となったことで、停滞していた森林整備に光を見た。これまで続いた不具合で、社会教育・環境教育といった分野での活用、グリーン産業の先進事例としての研修の受け入れなど、実施を控えていた取り組みも、将来的な経済活動としての可能性がある。

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