2012年9月14日金曜日

田口喜義議員(翠巒会)への答弁

 【議員質問】秋田駒ヶ岳のその後の噴気、火山活動の予知はどう考えるか。
【市長答弁】
 秋田駒ヶ岳の火山活動は、気象庁(仙台管区気象台・火山監視情報センター)・東北大学(地震予知・噴火予知観測センター)・東北地方整備局(湯沢河川国道事務所・秋田駒ヶ岳山系砂防出張所)が設置している地震計・望遠カメラ(赤外線映像)・GPS・傾斜計などにより測定され、経過が発表されている。昨年、噴気が通常より若干高い所まで上昇したことや、火山性微動地震が東北大学地震計により観測されたことから注意が必要。現在の噴火警戒レベルは1だが、いつ噴火してもおかしくないという気持ちで事に当たる。ちなみに噴火警戒レベルが変わった場合、レベル3までは、防災無線、メ-ル・広報等により避難準備情報を市民に周知、特に田沢・生保内地区は状況により、事態に応じた安全な避難所の指定周知に努める。レベル4ないし5が発表された場合は、全国瞬時警報システム(J-ALERT)により即時に自動防災無線による避難放送が流れる。今年度に実施した県民防災の日訓練は、秋田駒ヶ岳の噴火を想定した防災訓練(田沢湖庁舎)だったが、市民や観光客への情報ネットワークの構築が急務であり、避難区域になると思われる地域住民の防災意識の向上並びに住民の連帯感醸成に努めていくことが必要と感じた。

【議員質問】山岳遭難、特に山菜採りによる遭難事件についての対応は大丈夫か。
【市長答弁】
 仙北市の平成23年の発生状況は、「タケノコ採り」が6件、「キノコ採り」が3件、「登山」が1件の計10件。また平成24年は「タケノコ採り」で6件の事案が発生している。警察や森林管理署、猟友会、山岳会など関係機関や団体で遭難対策委員会を組織し、事故防止啓発活動として、秋田駒ケ岳八合目駐車場を中心に事故防止の呼びかけ活動を実施。また山菜採りの事故防止については、「仙北地区山菜採り事故防止協議会」で、のぼり旗の設置やチラシ配布、交通指導隊や交通安全協会による巡回広報、警察による総合検問、コンビニ等での店内放送などで事故防止対策を実施している。遭難事案が発生したら、直ちに市役所職員などで構成する遭難対策委員会行動隊、及び仙北市消防団を招集し遭難捜索体制をとり、広域消防と共に警察署現地本部の指揮の下、捜索救助活動を行っている。行動隊は17名の市役所職員で構成している。今後は職員、市民の協力をさらにいただき、プロフェッショナルな人材を掘り起こしたり、育成したりすることが重要と考えている。

【議員質問】夏イチゴの栽培事業で市はどんなサポートを行うのか。
【市長答弁】
 東京都中野区に本社を置く株式会社EJビジネス・パートナーズから、同社が100㌫出資して立ち上げる現地法人「株式会社ストロベリーファーム(仮称)」の事業として、西木町の工場用地を借用した夏イチゴ栽培事業計画の提案を受け、この事業が本市の産業振興、第6次産業化の推進に向けて、大いに期待が持てる事業と捉え、事業推進のサポートをしたいと考えている。サポート内容は、必要な用地について現地法人と賃貸借契約を締結し、仙北市財産の交換、譲与、無償貸付け等に関する条例第4条第3号の規定に基づき、一定額の減額措置を講じることを考えている。最終的な総事業費は約2億7千万円。イチゴ栽培ハウス12棟、観光農園ハウス12棟、さらにイチゴ加工工房や出荷所、直売所などの整備が予定されている。雇用についても30人ほどの新規雇用を生み出せると聞いている。事業が本格化したら、事業実施計画における投下固定資産額や常時雇用者数などが企業立地促進条例に定める指定の基準を満たす場合、産業振興推進委員会で審議をいただいた上で、奨励事業者としての指定を行い、固定資産税相当額の奨励金の交付など、所定の奨励措置を講じたいと考えている。

【議員質問】市立角館総合病院改築事業の進捗状況はどうなっているか。
【市長答弁】
 本年度事業として予定した用地測量業務は、8月末で終了している。現在は「仙北市立病院事業構想・市立角館総合病院異本設計策定委員会設置要項」を定め、先月31日に第1回の会議が開かれた。今後、病院の内容について議論が行われる。市民も交えた委員会だ。市議会の皆様には特別委員会を設置いただいていて、さらに議論を深めて欲しいと思っている。

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