田沢湖畔大沢集落から薬師峠に向かう途中、おきな台と言う台地があります。昔はここにお宮があって、気味が悪いほど良くできた翁の面が納められていたそうです。
さて、月夜の晩になると台地の奥から魔物が2、3匹飛び出し、お宮の前に降り立ちます。古いお宮の扉はギギーッと一人で開き、翁の面が魔物の顔に張りついて…。面をつけた魔物は宙を走り、ダミ声で歌を歌い手を振り足を振り、田沢湖の湖上で夜明けまで踊り狂うのだそうです。
この魔物の饗宴にうんざりした村人が、大きな石の箱を作って、その中に翁面を封印しました。以来、湖面で魔物が踊る夜はなくなりました。それが写真の面箱石です。大沢集落の三浦久さんに連れて行ってもらいました。翁面は今も石の中に…。
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