2021年3月28日日曜日

経営とアートとサイエンス


 待望のワーケーション拠点Semboku Workplex(センボク・ワークプレックス)が完成しました。場所はわらび座、運営は秋田市のIT企業エイデイケイ富士システムです。市内・県内の皆さんにも活用いただきたい施設です。

 内覧会でワークプレックスを探検していると、わらび座でデジタル事業を牽引してきた長瀬一男さんに呼び止められ、「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?~経営におけるアートとサイエンス~(山口周著・光文社新書)を読むのじゃ!」と勧められました。それでさっそく本屋さんで見つけて読んでいます。少しだけ長瀬さんが勧めてくれた理由が分かったような気がします。著者は「最近世界的な傾向で、グローバル企業の幹部職員が美術系大学や美術館に通っている。なぜ美意識を鍛えるのか、それは、これまでのような分析・倫理・理性に軸足を置いた経営、またはサイエンス重視の意思決定方法では、現代ビジネスの舵取りが困難になっているからだ。その理由は複数あるが、一定の経済力を持った人々の欲求は自己実現で、それには感性や美意識がとても重要。これを理解しない企業は、企業自体の競争力も魅力も、さらには商品やサービスの価値すら失ってしまうだろう」と。

 これは企業に限ったことではなく、地方自治体の経営にも同じことが言えそうです。昔から魅力的な町には芸術的なニオイがあったし、芸術・文化活動を中心に魅力づくりをしてきた町もあります。問題はトップの美的センス…。

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