2016年12月8日木曜日

仙北市議会一般質問②

 2日目の市議会一般質問が終わりました。質問者は、昨日と同様の4人で案件は多数です。主な質問内容と、市長答弁の概要をお知らせします。

1.平岡裕子議員
①就学前教育の充実を目指して
②親の教育費負担の軽減政策
③高校卒業までの医療費の無料化・予防接種の拡大
④基幹産業の安定こそ展望は開ける


《市長答弁》
 就学前と義務教育の連携はますます重要になる。支援が必要な子どもに対するサポートも充実したい。国の根拠法令が各省庁にまたがっているからと言って、自治体の福祉部門と教育部門に溝があってはならない。高校生までの医療費の拡大は叶えたい政策だが、高校生までとするか18歳とするか、これを検討したいので時間をいただきたい。インフルエンザの接種助成は、先ずは小学校まで拡大できないかと考えている。いずれも単年度事業ではなく、継続事業としなければ意味がない。財源が問題だ。農業はやる気のある農家を応援するメニューをさらに充実したい。薬草栽培は有望な産業になる。既に全県で一番の栽培地となっている。ツムラと栽培拠点の約束を取り交わせればと思っている。


2.小林幸悦議員
①庁舎建設に伴う総合計画の見直し
②観光客の受け入れ体制と施設整備・環境整備
③小規模修繕等契約の上限額の見直し


《市長答弁》
 統合庁舎に対する9月議会の判断で、現実的には不可能な状況となってしまった。行政コストを削減して、その分を市民に還元できる政策経費の財源としたかったが、それも困難な現状だ。市の総合計画は統合庁舎を想定した内容だった。各種事業の財源確保には影響がある。しかしだからといって、求める姿を示した総合計画を放棄できない。ハードルがさらに高くなっても、有るべき仙北市の実現に向けて努力するしかない。特に病院や診療所など、命と直結するサービスを切り捨てることは出来ない。内陸線は乗車促進が叶わなければ、代替手段も含めた対応の見直しも否定できない。観光地周辺のトイレ改修は続けたい。角館のお祭りがユネスコの世界遺産登録で、世界に果たす役割を担った。伝統を時代に継承し、観光客をお迎えする場の確保に向け、来年度予算に準備段階で必要な経費を計上したい。小規模修繕等契約額は、来年度から50万円未満に改めたい。


3.八栁良太郎議員
①きれいで切れ目のない日本一の桜で景気回復
②財政の交付税依存体質からの脱却を目指して


《市長答弁》
 古城山がウソの餌場で良いという認識はない。どのような対策が効果的か、情報収集し実践して、古城山の景観保全と桜の名所化を実現したい。また古城山にお出でをいただくための手段として、ケーブルカーの提案をいただいたが事業費が莫大にかかる。スロープカーでは工事費で1億5千万円で維持費が7百万円弱かかる資産があり、これよりケーブルカーはかかり増しとなる。実現は困難だと思う。しかし遊歩道等の手立てはあると考えている。山全体が民有地なので、地権者に構想案を提示するなど事前の対応が必要だ。角館まちづくり地域運営体の活動を支援し、行政も懸命に取り組みを行う。里山の保全に努力しているが、熊の目撃情報は今年は141件あり、昨年の55件に比べて2倍以上の異常事態だ。議員のご提案もあり、注意看板の設置を行う。財政に関する質問で、入湯税の滞納をご心配いただき申し訳ない。入湯税は申告がないと課税できない。今年度は申告しない事業者に対し、不申告加算金を課している。さらに毅然とした対応を強化する。


4.高橋豪議員
①市役所庁舎整備の今後
・内容多数


《市長答弁》
 9月議会の判断を受け、統合庁舎は諦めざるを得ないと判断した。しかし可能な限りの行政コストの削減と、市民サービスの維持・向上が行政の役割なので、次に効果的と思われるA案、A案よりも効果は薄いがB案と、2つの提案をさせていただいた。私としてはA案をお認めいただきたい。その説明に必要な財政計画などシミレーションは作成する。角館庁舎の場所は、現有施設の相互補完で庁舎建設のボリュームを抑えることが可能となる、角館交流センターへの隣接が最適と考えている。先ず議会で合意をいただきたい。それがなければ新市建設計画の変更が出来ない。それが出来なければ、合併特例債をいただくことも出来ない。総合計画に盛り込んだ各事業で、統合庁舎が実現できなかったことから、事業実施が困難となるメニューも考えられる。しかし、それも飲み込み、必要な事業はしっかりと実施しなければならない。ハードルはどんどん高くなっている。

0 件のコメント:

コメントを投稿