2015年12月23日水曜日

庁舎建設特別委員会の中間報告で市議会閉会

市議会12月定例会が閉会しました。12月1日の議会初日に提案し、判断をいただいた市長・副市長の特別職給料減額案件は否決されましたが、他の案件は全て可決をいただきました。また最後に庁舎建設特別委員会(稲田修委員長)の中間報告がありました。この内容を全文お知らせします。

【庁舎建設特別委員会・中間報告】
1.はじめに
 仙北市議会では、平成31年度に着工を目標としている仙北市庁舎の建設にあたり、この事業に特化した議論が必要として、平成27年6月30日に庁舎建設特別委員会を設置した。

2.庁舎整備基本構想の概要
 平成27年6月に提示された仙北市庁舎整備構想によると、本庁舎として角館総合病院管理等を利活用し、田沢湖庁舎と西木庁舎とをそれぞれ総合支所とする構想で、総事業費27億円の事業である。
 現在の分庁舎方式は、全ての部署、職員を1つの庁舎に収容しきれないと言う物理的な問題があった。しかしこの分庁舎方式には、防災上の機能や事務の効率化で問題があり、全般的な市民サービスの向上を妨げる様々な課題が指摘されていた。

3.議論の視点
 庁舎整備基本構想に掲げる、庁舎のあるべき姿を中心に協議したところ、これからますます加速化する人口減少と、極めて逼迫する財政事情を見据えながらも、市民サービスの維持・向上のために、「統合庁舎の必要性」は確認された。何よりも、早急に統合庁舎の建設候補地にかかる議論を優先することを確認し、本委員会として全会一致での結論を目標として、議論を進めることに決定した。

4.統合庁舎建設候補地について
 これまでの各委員の意見を集約すると、庁舎整備基本構想に掲げる「角館総合病院管理等」を活用する整備方針、所謂「原案」に賛成する意見と、かつて“みんなの庁舎検討委員会”が提案した国道46号、国道105号の交点付近である「羽根ヶ台周辺」を尊重すべきと言う意見に2分化されている。
 本特別委員会では、議会の下審査機関としての責務から、最大限の議論を尽くし、統合庁舎を実現するために、全会一致の結論を目標に議論してきたが、未だ一本化には至っていない。
 しかし、11回にわたる本特別委員会の議論では、それぞれに建設候補地として相応しいと主張する委員が、歩み寄った候補地として「角館駅前周辺」と言う意見が確認された。もとより「角館駅前周辺」は、原案よりも良い場所としての上方修正的に提案されたものである。
 そのメリットとしては、駅前という立地から、人口減少・職員減少に伴い、「将来の空きスペースが生じた際の利活用の可能性」や、「駐車場を利用したイベント等のPR効果」、「内陸線やJR等の公共交通の利便性」で優れていること等が挙げられている。
 他方、用地確保の見通しや買収価格など、不確実な要素・課題もあり、総事業費のかかり増しとなることとが、デメリットとして挙げられる。
 本特別委員会では、現時点での歩み寄り案である「角館駅前周辺」を、さらに精度を高めて検討すべきと言う多数意見であるが、危機的な財政事情も考慮しながら、早急に上記の不確定要素を明確化する必要性があることから、当局には調査協力を求めるものである。 統合庁舎を実現するために、最大限の努力を惜しまず、一本化に向けた絞り込みを行うため、今後のタイムスケジュールを年頭に、引き続きより慎重な議論を重ねる必要がある。 

 この中間報告を受け、自分は閉会のあいさつの中で、次のようにお話しをしました。
~議会では庁舎建設特別委員会を設置し、これまで11回にわたる集中議論をいただきました。誠にありがとうございます。また先ほどは委員長から中間報告がなされましたが、統合庁舎問題は合併以降10年にわたる懸案事項です。しかし時間的制約から今すでに待ったなしの状況と認識をしています。今回の中間報告で、求めのあった不確定要素の調査については、全力でこれにあたります。議会の皆様には、最も望ましい統合庁舎像への議論の一本化と、その実現に向け、今後ともよろしくお願いを申し上げます~。

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