2015年12月4日金曜日

12月定例市議会市政報告④

■観光光商工
◇第43回角館町樺細工伝統工芸展の開催について
 伝統と技術の研鑽、その評価と一層の振興を目指し、10月18日から25日まで、第43回角館町樺細工伝統工芸展を開催しました。会場は樺細工伝承館です。今年は「宇宙」がテーマで、伝統的工芸品の部に15作品、また一般品の部に36作品の出展がありました。伝統的工芸品の部では、最高賞の秋田県知事賞に、福井正人さん(角館町川原町在住)の作品「茶筒」が輝いています。
 また、本年度4回目となる「樺細工デザインコンペ」も10月に実施され、全国から22点の応募がありました。工芸展では全ての応募デザインの展示もあわせて行いました。角館町樺細工振興育成協会では、応募デザインからアイディアをいただき、新たな商品の開発に結びつけたいとしています。

◇山の楽市の開催について
 11月12日から14日までの3日間、横浜市の相模鉄道二俣川駅構内特設会場で、仙北市の観光と物産展「山の楽市」を開催しました。仙北市として11回目の開催となった今回、市内の19事業者が出展し、首都圏在住のふるさとサポーターの皆様のご協力もいただきながら、新米のあきたこまちや直送した秋の味覚の数々を販売し、昨年を上回る実績を上げることができました。
 また、開催中は秋田おばこの手踊りやナマハゲなどが会場を賑わし、仙北市の観光と物産をアピールしました。相模鉄道株式会社様には格別なご配慮をいただき、深く感謝を申し上げます。
 ところで、今後は横浜市街地再開発事業で二俣川駅構内も工事に入ることから、これまでの特設会場での開催が困難となります。来年度以降の開催については、現在、相模鉄道本社並びに駅ビル管理会社と協議を進めています。

◇台北市高校生の仙北市訪問について
 10月25日からの5日間、台湾政府機関・台北市教育局主催の台湾商業デザイン実習、及び文化見学団20人が仙北市内で実技研修を行いました。一行は市内農家民宿や宿泊施設に滞在し、市内観光地や滞在する農家民宿の中国圏向けPRツールを作成しましたが、これら作品は台湾国内での発表が終わった後、市で活用できることになっています。

◇農ガールin仙北について
 11月7日と8日の両日、仙北市農山村体験推進協議会が主催して「農ガールin仙北」を実施しました。首都圏の女性に農山村や農業の魅力を味わってもらい、その後の誘客につなげるための取り組みです。
 ツアーには11人の女性が参加し、農家民宿に宿泊して農業体験をしたり、抱返り渓谷を散策したり、市内で頑張る農業者女性らとの意見交換を行ったり、いぶりガッコ作りも体験をしました。
 今後も引き続き、都市旅行者の需要喚起へ向けた活動を支援したいと考えています。

◇仙北産そばの振興について
 9月24日、角館交流センターで「新そばを味わう会」を開催しました。10月1日から12月30日までの間、遊楽3トピアそば会議が主催する「第6回新そばまつり」の応援事業で、そば愛好者の皆様に新そばをいち早く味わってもらおうと、今年初めて開催したものです。市内外から52人の方々に参加をいただきましたが、新蕎麦の風味はもちろん、市内そば打ち職人のレベルの高さを実感しました。本当に素晴らしいそばだったと好評でした。
 この「新そばまつり」の期間中、スタンプラリーやそば打ち講座を行うほか、東京の秋田県産品ショップ「あきた美彩館」で、「第3回そばの郷仙北市そばタベクラーベの会」も開催します。これらの活動を通じ、仙北市産そばの作付け振興とアピール、および認知度向上に取り組みます。

◇外国人観光客の市内宿泊者数の動向について
 全国的に外国人観光客数の増加傾向が続いています。政府では2020年までに2,000万人としている目標数値を上方修正する動きです。仙北市を訪れる、また市内に宿泊する外国人観光客数も増加していて、観光客数全体への下支え要因となっています。
 今年1月から9月の外国人観光客の宿泊者数速報値は、14,423人で、前年同時期実績7,071人から倍増しています。市では今年目標を期待値も込めて20,000人程度と見込んでいましたが、既に昨年一年間の外国人宿泊者数14,000人を上回っていることから、2万人の目標は達成できそうです。これは平成22年にアイリス効果による韓国人を中心とした24,000人を記録して以来の宿泊者数です。宿泊施設によっては、10月の外国人観光客が全体の3割を超えている施設もあると伺っています。
 国別では台湾からの観光客が最も多く、約8,500人となっています。これまでのアジア戦略が実を結びつつあることを嬉しく思っています。また伸び率では、タイからの観光客が大きく増加している状況です。これは昨年から県と共同で進めているタイ観光客の誘客策が功を奏している結果と考えています。来年度はさらに実績を上げることができるよう、戦略を強化します。

◇地方創生先行型上乗せ交付金を活用したインバウンド施策の実施について
 10月に、インバウンド誘客促進事業(地方創生先行型)上乗せ交付金の交付決定がありました。市から申請した内容は、外国人への仙北市の魅力や観光情報をダイレクトに届けるセールスプロモーションを展開し、市内への滞在日数の増加を目指して体験メニューの展開を図ろうとする事業です。補正予算に計上しましたので、よろしくご審議をお願いします。
※写真は台湾との国際交流お茶会

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