2014年6月29日日曜日

供養佛沢の砂防堰堤が完成

昨年の8月9日、田沢湖の供養佛地区で発生した土石流は、6人の命を奪った甚大な災害でした。それから1年が過ぎようとしています。その間、地元町内会をはじめ、市民や市議会、秋田県、国土交通省など多くの皆さんからご支援をいただき、現地の復旧・復興対策が行われてきました。そして今日、現地で供養佛沢砂防堰堤完成式典が行われました。

 災害の発生直後から、市や県・国の取り組みが組織的に連動しました。被災者の避難先の確保、生活支援で市民が一丸となり、行方不明者の捜索では酷暑の中、消防や警察、自衛隊が朝から晩まで献身的な活動を展開。その間、二次災害の発生をくい止める応急対策と、恒常対策が何度も検討され、一つひとつ不安払拭の手法を実施し続けた毎日でした。

 昨年の9月3日、国土交通省で太田大臣と面談。太田大臣は「亡くなった方々に心から哀悼の意を表します。6人の方々が亡くなった大変な災害です。対応は国が直轄事業で行います。来年の梅雨の時期には対策が終えるよう取り組みを進めます」との発言をいただきました。その10日後、同省は正式に「土石流災害に対する緊急工事の実施」を発表。そして10月1日に砂防堰堤工事がスタートしました。

 本当に素早い対応でした。太田大臣は約束を何一つ違えず実現してくれました。佐竹知事の判断と応急措置、県選出の国会議員の働きかけ、どれ一つ欠けても今日を迎えることができなかったと思います。写真は式典での下総芳則町内会長のあいさつの様子。「皆さんのおかげで地域に安心安全が戻ってきました。心から感謝を申し上げます」。

 この後、現地では法面対策や排水対策が引き続き行われます。町内会では慰霊碑建立の準備が進んでいます。市では災害に強いまちづくりに向け、自主防災組織の設立や防災教育の実施、防災計画の見直し、防災週間・防災月間の制定など、多くの新たな取り組みが始まっています。

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