2014年6月19日木曜日

一般質問③大石温基議員

Q:上水道未整備地の早期解消と、安全な水の管理を早急に進めて欲しいがどうか。

A:本市の水道事業で、未普及地域は、角館地区では山谷川崎、川原、雲然、白岩、薗田地区の一部、広久内、八割、下延地区の全域、田沢湖地区では小松、角館東前郷、岡崎、神代、梅沢地区の一部、卒田地区の全域となっています。西木地区は整備率100%です。市全体の整備率では75.1%となっています。私が市政公約で約束をした平成25年度末の達成率75%は、達成されている状況です。しかし未普及地域の解消対策をゆるめる気持ちは毛頭ありません。
 現在、国庫補助による未普及地区解消事業で、田中・八割地区・神代地区を、また単独事業で中川地区を整備中であり、整備率は今後も向上します。本年度は、田中・八割地区の整備として、県道本荘西仙北角館線などに配水管工事(約1,050m)を、以降、順次配水場工事及び配水管工事を予定しています。
 また、神代地区へ拡張のため、本年度は西明寺低区第2浄水場(浄水場土木工事、管理棟工事、機械・電気工事)、神代配水場工事(場内土木工事、配水池工事)、配水管工事(約1,600m)を行うほか、平成27年度には森ノ腰地区、平成28年度には国館、鎌川、院内方面の配水管工事を予定しています。
 未普及地区の解消は仙北市の大きな課題で、安全な水を安定的に等しく享受できることは、市民、とりわけ未普及地域で飲料水に困っている方々にとっての悲願です。
 今後も未普及地区の解消に向けて、年次計画の見直しも行いながら整備を進めますが、未普及地区は家屋が広範囲に分散していることから、投資に見合う収入がなかなか得にくい事態が予想されます。
 このことから料金収入による独立採算を原則とはするものの、生活安全や福祉的な要請も考慮に入れ、財政計画と投資計画の整合が図られた整備を実施していきたいと考えています。
 なお、田中・八割地区及び神代地区の継続の補助事業は、平成28年度に完了の予定です。中川地区の単独整備も逐次実施しながら、また、その後の整備計画についても水源の確保、事業認可を得て、国庫補助事業を活用して未普及地区の解消に努めたいと考えています。
 ところで、今後の水道事業の方向づけについて、この場で申し上げたいことがあります。
 市では、国からの要請により、現在の上水道事業と全ての簡易水道事業等を平成28年度までに統合し、「仙北市上水道事業」とする統合計画書を提出しています。
 この計画書には、料金統一、事業統合、会計統合が計画されていることもあり、皆様のご理解をいただきながら、平成25年度には料金統一を行いました。国からは、2つの上水道事業、13の簡易水道事業を統合するとともに、現在経営が分かれている公営企業会計と簡易水道特別会計を、公営企業会計に一本化し独立採算方式に近づけることを要請されています。
 現在、国では、事業統合や会計統合に向けた研究会からの報告を受け、この報告書に基づく具体作業等を提示し、事業主体に実施を促している状況です。
 また国は、「統合により上水道事業に取り込まれた簡易水道事業に対しては補助対象とする」としています。市では、一本化された上水道事業で未普及地区の解消を図ることを想定し、今後とも国の動向を注視しながら整備方針を定めたいと考えています。

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