宮城県松島町の工房釜神を訪ねました。ここが釜神職人・沼倉節夫さんの仕事場です。釜神(竈神)文化は宮城県北部から岩手県南部に伝わる民俗信仰で、厳しい顔のお面が睨みを効かせ、邪悪から家や家人を守ると信じられてきました。
その多くは土間(台所など)の柱に取り付けられていました。しかし住宅事情の変化で、最近は田舎でも見かけることがなくなった…、沼倉さんは少し寂しそうに話していました。「私は50歳で脱サラをして釜神づくりを始めました。栗原の高清水に大場国夫さんと言う名人がいて、その大場さんが作った釜神に感動したことが最初です。何度も弟子にして欲しいとお願いしてね…。あれから20年ですよ。これだけじゃ食べて行けないから、私が最後の職人になってしまいそうです」と。
秋田には人形道祖神さまがいますとお話ししたら、「それ見てみたいんです」と沼倉さん。私が秋田をご案内しますから、その代わり面の彫り方を教えてください。
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