2025年4月21日月曜日

音楽のように美しい秋田弁


 県外のお客さまに秋田の民話をお話しする時、きれいな共通語だと伝わらない情景があります。そんな場面では遠慮しないで秋田弁でお話します。いえ、そもそも秋田弁はまるで音楽のように美しい…。

 旋律を持った言語です。例えば…、たつこが家に帰らないことを心配したお母さんが松明を持って山を超えると、今まで見たことがない大きな湖が見えてきて…、この時お母さんの口をついて出た言葉は「あいや〜」、または「こえだばたまげだ〜」とかでしょう。これが共通語だと「あらら」「おやまあ」、または「これは驚いた」になってしまって…。お母さんの一人娘に対する愛情が薄っぺらなものになってしまいます。

 さらに秋田弁には独特の節回しがありますから、聞いている皆さんからすると心地よい音楽のように聞こえるようです。英語の意味が分からないけれど洋楽が大好き…、みたいな感覚です。さあ皆さんも秋田弁に自信を持って、どんどんお話しください。

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