大好きな遠野市立博物館の企画展。天狗の牙や下駄、おしら様などが展示されています。着目したのは人魚のミイラ(写真)ですが、国立科学博物館が行ったX線撮影等の調査で…。
人魚のミイラは双頭で、八戸市立博物館が所蔵しています。今回の企画展では写真展示でしたが、人魚の牙や爪は実物展示されていて、角度を変えて観察できます。その人魚のミイラを調査した国立科学博物館の報告書では、頭は紙製の張子に魚の口がはめ込まれ、腕や手指には軸が通っていて、下半身は棕櫚(しゅろ)の木でできていることが分かっています。ウロコはコイ類のものではないかと。いずれ作り物と判明していますが、何のために作ったかは不明です。
昔も異界の魔物は人々の関心を集めていました。天狗やカッパもミイラで海外に輸出された記録が残っています。見世物、または信仰の対象と考えることもできますが、果たして…。
※写真右上は天狗の牙、中は下駄、下は人魚のミイラ
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