2024年6月8日土曜日

人魚が住んだ湖


 浜井川排水機場(井川町)から見た八郎潟調整池。この湖には昔、人魚が住んでいたかも知れません。私が知る限り、秋田県内で人魚伝説らしいお話しは、この井川町の1件だけで…。

 1999年、井川町の州崎遺跡から僧侶と人魚が描かれた木簡が出土しました。13世紀後半ごろのものではないかと言われています。木簡には「可愛そうだが殺してしまえ」と解釈できる文字もありました。戦乱が続いた中世では、人魚の出現は凶兆と捉えられていて、僧侶が除災の供養をしている様子を書き記したものではないかと…。

 木簡は、別の場所からこの地に流れ着いた、または想像の作品など、多様な推論が可能で解釈が定まっていないそうです。同町資料館を見て、当時の八郎湖が豊かな漁場だったことを再認識しました。カッパや人魚が住んでいても不思議ではありません。
※木簡写真は美の国あきたネットに掲載。
※各地には人魚の肉を食べた不老不死伝説が多数。

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