県議時代、栃木県日光市今市で線香づくりを勉強しました。当時、身の周りの資源で産業が興せないかと考え、スギに着目して線香の生産を提案していました。
今市では水車を動力にスギ葉を粉砕していて、その情景自体にも魅力を感じました。このスギ粉に繋ぎ材(スギのヤニなど)や沈香、伽羅などの香料、染料を練り込み、これを機械で細く絞り出し、乾燥すれば線香の出来上がりです。この工程を見せてくれた友田善雄さんは、「国産スギ粉が慢性的に不足し、中国産に頼る場面もある。以前は秋田でも製粉が行われていた。粉は北に行けば行くほど品質が良くなる。秋田は香りも粘りも上質だった」と話していました。
あれから14年、若い皆さんの間でお香を焚く習慣は日常化しました。新型コロナ対策が続く中、現代の癒やしの線香づくりに興味津々です。
※写真のお香立ては台湾の神様。
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