2021年6月14日月曜日

現場にいたい


 仙北市議会は今日から一般質問が始まりました。議員質問で4人が登壇し、小林幸悦議員(蒼生会代表)から、「10月の市長選挙に立候補しないのか」との質問をいただきました。私は…。

 以下は私の答弁概要。「私の4期目はない。3期12年で市長職を市民の皆さまにお返しする。首長はマラソンランナーではなく、駅伝競走の一人の走者だ。私の能力・私を取り巻く環境では、市長の重責を担えるのは3期が限界。リーマンショック、東日本大震災、現在のコロナウイルス、さらに合併前の国保税過大受給や所得税の不正還付事案の発覚と対応、そして職員の贈収賄事件、雪崩事故、土石流災害、源泉事故…、申し訳の立たない、悔しい、悲しすぎる事案が続いた。しかし、いつも周囲に支えられて何とか今日を迎えている。感謝の思いしかない」。

 「コロナワクチン接種は10月に終了の目処がついた。黒沢工業団地の企業誘致は再起動が遠くない。地元の方々と一緒に声を上げた国道105号大覚野峠は国直轄事業が決まり、国道46号も改修の進捗を見ている。角館の内川橋改修は事業着手となり、角館旧庁舎の解体は始まった。再生可能エネルギーの開発では、この8月・9月と続けて民間の小水力発電所が竣工する。一方で、田沢湖再生・クニマス里帰り、国道と新幹線の新トンネル構想、国家戦略特区、スーバーシティ、スマート農業、玉川温泉岩盤浴の冬期再開、温泉保険適用事業、湯治文化の世界遺産登録、三セクの在り方改善、曳山会館や伝統文化の継承活動、新インバウンド対策、SDGs持続可能な地域づくりなど、作業に入っていた取り組み、これから準備に入ろうと考えていた取り組み等いろいろある。しかし、コロナ禍が収束した後の社会は、これまでの価値感とは違う新しい時代になるはずだ。このタイミングで仙北市はトップ交代、人心一新を行うことが最良と判断した」。

 「私は社会人になってから今日まで、日に3度のご飯を食べ、子ども達は学校に通い、家族と生活することができた。これは市民・県民のおかげで税金で生かしてもらった。私の中にあるものは、国内・国外の人的ネットワークも含め、この後の市民活動で市民・県民にお返しをしたい。これまで私自身が提案してきた様々な政策が、持続可能な地域づくりに有効だったか、その実態を現場で確かめたい。その上で、人影が消えつつある集落や、空き家、農地や林地に新しい価値を生み出す活動がしたい。移動の手段がない人の足になったり、高齢者の生き甲斐づくりの場を考えたり、子育てに難儀している人を支えたり、遊び場がない子ども達にその空間を提供したり、ふるさとに帰りたいと思った人には地元コーディネーター役を引き受けたり、若い人が取り組みたいと思う活動を支援したり、仕事づくりを進めたり…。できるかどうか分からないが、そんな現場にいたい。そして地域コミュニティの共助・公助のシームレスな活動を、既存の各団体や組織のご協力もいただき、または新たに組織を立ち上げるなどで公と民の間に身を置き、自由な発想で一つでも成功事例をつくりたい」。

 「10月選挙で少し早い時期の態度表明だと思ったが、私の態度表明が次の市長を目指す、その志を持つ人に届き、新リーダーの誕生に少しでも役立てればと願っている。もちろん残す任期も全力で公務にあたる」とお話しをしました。

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