先日、市議会で〝定住の循環〟について議論がありました。定住の循環は、私が以前から言い続けてきた人口減少対策の考え方です。
住み続けることができる、持続可能なまちづくりについては多様な議論があります。子育て環境の充実、給食費や医療費の無料化、交通確保や買い物支援、生き甲斐づくり…、それぞれの世代で多くの課題を抱えていますが、そのスタートは、「ここで自分らしい毎日を暮らせるか」です。例えば高校を卒業した後、地元に進みたい大学があれば、また自分を生かせる興味深い仕事があれば、それは留まる理由の一つになります。そんな男女が偶然知り合ってお付き合いが深まれば、もしかしたら結婚や出産があるかも知れません。子どもが生まれたら、子育て環境の整備が課題になります。その子どもが学校に入学したら、給食費や医療費のことが気になるでしょう。そして年を重ね、また子どもが進みたい大学や興味を覚える仕事、自分らしいライフスタイルを過ごせる空間があれば…。これが定住の循環のイメージです。
定住の循環のスイッチは、暮らし始める動機を多様に準備することだと思います。アフター・コロナ時代は田舎暮らし時代になります。情報通信と働き方改革で、定住の概念もずいぶん変化していますが、ますます仙北市の優位性、秋田の魅力が際立ってきたように感じています。
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